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海洋放出議論 福島第一原発「処理水」は…

2020年2月28日 15:53
海洋放出議論 福島第一原発「処理水」は…

事故からまもなく9年となる東京電力の福島第一原発で、海に放出するかどうか議論になっている「処理水」の現状を取材した。

福島第一原発では、雨水や地下水が建物に入ることなどで、放射性物質を含む「汚染水」が大量に発生している。

「汚染水」は、アルプスと呼ばれる特別な施設で、主な放射性物質を取り除き「処理水」に変えている。

「処理水」は無色透明だが、トリチウムという放射性物質が残っている。このため「処理水」は、捨てられないままおよそ120万トンたまり、貯蔵タンクは1000基を超え、今も増え続けている。

東京電力は、2年後にはタンクを設置する場所がなくなると主張するが、「処理水」を海に捨てることには、反対の声が根強くある。

一方、福島第一原発の2号機では、来年から溶け落ちた核燃料の取り出しが始まる予定だが、建屋に残されたままの使用済み核燃料の取り出しが当初の予定より遅れるなど、多くの課題が残ったまま。