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2020年3月13日 19:03

離れた場所でも診察可能“オンライン診療”

離れた場所でも診察可能“オンライン診療”
(c)NNN

新型コロナウイルスの影響で、私たちの生活にも変化が続いているが、ある問題が生じている。それは病院での診察。新型コロナウイルスへの感染をおそれ、なるべく病院に行くのは避けたい人が多くいる。そういった人たちはどうすればいいのか取材した。

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神奈川県茅ヶ崎市に住むお母さんの千尋さんと小学生1年生の一樹くん。学校が休みになって2週間、千尋さんは、感染リスクを避けるため、あまり外出させていないという。

千尋さん「出産のこともあるし、全部重なっちゃって、どうしよう」

実は千尋さん、現在妊娠9か月。今後は週に1度、産婦人科の診察を受けなければいけないというが…。

千尋さん「他の科も全部ひとつなぎのフロアだし、接触はするかな」

感染をおそれ、病院に行くことをためらっているという。このような人はネット上にも。

ネットの声「コロナ怖いのに病院行かないといけない…」「もはや病院が1番危険な場所」「自分がコロナ持ち込んでしまうかもしれない」

感染リスクを避け、安心して診察を受ける方法はあるのだろうか。私たちが取材したのは、都内に住む森田朗さん。高血圧などの生活習慣病を患っているという。

森田さん「これが高血圧(の薬)。2か月に1度くらい先生とお話しして、処方していただいている」

定期診療の時期が近づいているという森田さん。すると、スマートフォンを取り出し、ビデオ通話をし始めた。実はこれ、専用のアプリを使って遠隔で診察できる“オンライン診療”。患者はどこにいても、医師の診察を受けることができる。

鈴江キャスター「今回、オンライン診療でみてもらおうと思ったのはなぜ?」

森田さん「やはりコロナウイルスの問題もありますし、こういう形のオンラインで診療を受けられるのは大変楽」

約5分でオンライン診療は終了。その後、処方箋のデータを専用アプリで薬局と共有し、ファクスも送る。薬局では薬剤師が薬を調剤。そして、森田さんにオンラインで薬の注意点などを伝える。薬は宅配され、薬局から自宅へ直接届けられる。つまり、病院にも薬局にも、直接出向かなくて済む。

オンライン診療用の通話アプリ「クロン」を開発した企業によると、今、利用者が増えているという。

MICIN・原聖吾代表取締役「2月末、3月初めの通知が出て以降、(患者の利用者数は)4倍ほどに増えています」

注目が高まるオンライン診療について街の人は…。

20代・学生「感染リスクが下がると思うので、使いやすいようなものだったら、使ってみたいと思います」

別の20代・学生「怖い。やっぱり実際にみてもらいたい」

直接診察してもらえないことに不安を感じるという声も聞かれた。

みいクリニック代々木・宮田俊男院長「オンラインですと、皮膚の病変や動画がどうしても見にくいところもある。初診で全部をオンラインでやるのは難しいかなと思う」

オンライン診療は現在、複数回受診しているかかりつけ医で、同じ薬を処方する場合などに限られている。しかし、厚労省は、新型コロナウイルスの感染者が今後、増加し、軽症の人や無症状の人が自宅療養となる場合、持病がなく高齢でない人は、オンライン診療を利用する方針を提案している。

身近になるかもしれないオンライン診療。患者と病院を守る方法になるのだろうか?