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伊・スペインで外出制限など緩和の動き

2020年4月27日 20:59
伊・スペインで外出制限など緩和の動き

4月25日から「ステイホーム週間」が始まりました。「ステイホーム週間」はじっと外出を我慢するしかありませんが、海外では外出制限などを緩和する動きも出てきています。

■スペイン:子どもの屋外活動が一部許可

感染者がヨーロッパで最も多いスペインでは、先月14日から1か月以上にわたって原則「外出禁止」となっていたんです。しかし、26日から14歳未満の子どもの屋外活動が一部許可されました。

ただ、まだ制限はあって、
・場所は自宅から1キロ以内
・1日1時間まで
となっています。

また、他人と距離を保つことが条件となっていて、友達と遊ぶことはまだできません。

実は、スペインの感染者数はアメリカに次いで2番目に多く、22万人以上もいます。しかし、26日の発表では1か月以上ぶりに1日の新たな感染者が2000人を未満となり、1日の死者数も300人を下回ったといいます。

このように、感染者と死者の数が減少傾向にあることを背景に、「子どもの屋外活動の一部許可」と判断されました。


■イタリア:来月から企業活動を段階的に再開へ

さらに、感染者が20万人近くとなっているイタリアでも、5月4日から製造業や建築業などの企業活動を再開すると発表しました。その後、順次、美術館や図書館などが利用できるようになります。

そして、6月1日からはレストランやバーなどの営業も許可して、学校は9月から再開させるそうです。

スペインの場合と同じように、今月に入って1日あたりの新たな感染者や死者数が減ってきているため、この決定がなされました。

イタリアもスペインも街が完全にロックダウン(封鎖)されていて、その点では日本とは状況が違います。ただ、日本もいずれ「緊急事態宣言」を解除するとき、日にちを前もって伝えながら、段階的に計画して解除していく可能性があります。


※2020年4月27日放送 news every.『ナゼナニっ?』より