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「緊急事態宣言」全面解除 何が変わる?

2020年5月25日 19:40
「緊急事態宣言」全面解除 何が変わる?

5月25日、緊急事態宣言が全国解除が決まります。外出自粛やイベント開催などはどう再開していくのでしょうか。

■3週間ごとに緩和へ 県外への観光は7月から

日本テレビが入手した政府の基本的対処方針によると、おおむね3週間ごとに地域の感染状況を評価しながら段階的に緩和するとなっています。「6月19日(金)~」と「7月10日(金)~」に、段階が変わる想定です。

今自粛している外出はどうなるのでしょうか。都道府県をまたぐ移動は、5月末までは不要不急の帰省、旅行などは避けるとなっています。6月1日(月)からは、今回解除が出る5都道県(北海道と首都圏の1都3県)をまたぐ移動は慎重に対応するとなっています。
観光は7月9日(木)までは、まずは「都道府県内」での観光を徐々に再開していきます。県外から観光客を積極的に呼び込むのは7月10日(金)以降となります。夏に国内旅行ができるかどうかは、地域の感染状況次第とはなりますが、旅行関係者に取材をしたところ、先週あたりから国内の旅行は予約が入ってきているとのことです。

■東京は26日からステップ1 飲食店は夜10時まで営業OKへ

宣言が解除された場合、東京都では26日(火)から事業者への休業要請や飲食店の営業時間などを段階的に緩和します。東京都は3つの段階に分けて休業要請などを緩和していきます。

25日(月)に政府が宣言を解除すると、26日(火)午前0時からステップ1に入っていきます。ステップ2には早ければ今週末にも進むことを検討しています。冷え込んだ経済活動を回復させるためです。 
26日(火)からはステップ1。これは以下の施設が緩和の対象となっています。

・美術館
・図書館
・動物園
・観客席を除いたプール
・ドーム型球場などの運動施設
・飲食店(夜10時まで、酒類の提供OK)

プロ野球などは、無観客での開催が可能になるということです。また、飲食店は夜10時までの営業とお酒の提供が認められます。都立学校などは再開の対象ですが、生徒への連絡などの準備があるため、6月1日から分散登校での再開を予定しています。

ステップ2になると、入場制限をした上で映画館や劇場、商業施設が再開できるということになります。政府や東京都の緩和案はあくまでも適切な感染防止策がとられることが前提でロードマップにしています。小池都知事は「15日(金)からモニタリング7つの指標で示しているので確認しながら緩和のステップを前に進めていきたい」と話しています。
 
緊急事態宣言が解除された場合、レインボーブリッジがレインボーになるということですが、東京都は、再び感染拡大の兆候がみられたら「東京アラート」を出してレインボーブリッジを赤にライトアップして警戒を呼びかける、ということです。


■専門家「まだ終わっていないことを肝に銘じて」

緊急事態宣言が解除されるからといって、警戒を怠ってはいけません。
SARS封じ込めチームのリーダーとして尽力された医師の高橋央(ひろし)さんはこう話します。

「日々の感染者の動向は注意し続けてほしい。厳しい局面が出れば、また社会制限が必要になる。まだ終わっていないことを肝に銘じて」

今、感染者の状況がどうなっているのか、常に頭にいれておき、また戻せるような心構えでいたいと思います。5月26日からは、「新たな日常」が始まります。

2020年5月25日放送 news every.『ナゼナニっ?』より