自粛続き…異変“手が痛い”ドケルバン病?
新型コロナウイルスの影響で、外出自粛が続いたことから、体に異変が出てきたという声が街で聞かれました。病院では、スマホなどを使用する時間が増えたことなどから、手の不調を訴える人が増えているといいます。手が痛くなるドケルバン病とは、どのような病気なのでしょうか?
長かった「おうち時間」。街で聞いてみると、授業はオンラインで受けているという大学生は…。
大学生(20代)「ここ(首の付け根)がだるい」「目が痛い目が疲れる」「元から肩とか腰が痛くて、こんなのは20代の体じゃないと言われていたんですけど、さらにそれが悪化してもうバッキバキです」
体が悲鳴をあげている人、多いようです。さらにこんな症状も…。
会社経営者(50代)「指が動かないとか、腱鞘炎(けんしょうえん)と医者に言われて」
いま、病院では手の不調を訴える人が増えているといいます。そのワケは…。
いしがみ整形外科クリニック、石神等院長「炎症とかが強くなってしまってドケルバン病が増えてきている」
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■ドケルバン病
ドケルバン病とは、いわゆる腱鞘炎(けんしょうえん)のこと。親指の付け根にある腱(けん)を動かしたときに痛みが走るといいます。
石神等院長「テレワーク、自粛によって、かなり家にいることが多くなってスマートフォンを使ったり、パソコンを使っている際の炎症とかが強くなってしまって、それでドケルバン病が増えている」
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スマホなどで手を酷使することで起きる「ドケルバン病」。その背景には…。
会社員(20代)「スマホをする時間が増えましたね。外に出る時間が少なくなったので、ずっとスマホと面と向かって話すみたいな。5時間くらい(使用時間)増えたと思います」
実際、先月の緊急事態宣言中に行われた調査では、テレワークの影響で65%以上の人がパソコンやスマートフォンを見る時間が増えたと回答(※デジタル時差ボケ調査 Zoff調べ)。
スマホの使いすぎは、中高年にも。
会社員(50代)「(スマホを使う時間)かなり増えました」
会社員(40代)「スマホに触る時間は増えました。ついつい手がのびちゃう」
ただ、医師によると年代に関係なく、よく使う人は誰でもドケルバン病になる可能性があるといいます。
いしがみ整形外科クリニック、石神等院長「スマートフォンを片手で動かしてしまうような感じ。これはここの部分(親指の付け根)すごく使うので、その動きが一番影響が出る」
手を痛めないため、スマホの操作は片手ではなく両手を行うことを推奨していました。すでに手を痛めた場合はどうすればいいのでしょうか。
石神等院長「手首の親指の下の方、ここが炎症を起こしやすい場所なので。ここを優しくマッサージする。ただ押したときに強い痛みがある場合はやめた方がいい」
しかし、次のような人はすでにドケルバン病になっている可能性があるといいます。
石神等院長「右手親指を内側に入れてこうしたとき(Q痛いですね)痛みがある場合は無理をしない方がいい」
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増える、手への負担。都内の雑貨店では、手の負担をやわらげるグッズがいま売れているといいます。
発売したばかりのこの商品は、指先から手首をつつみ加圧してほぐすというもの。
かわいらしい見た目のこちらは、手首と机の間に挟むことで、マウスを操作するときの手の負担を減らすといいます。
増えているという外出自粛中の体の異変に悩む人。体のアラートにも注意が必要です。