福祉現場に届け!マスク不足解消に30万枚
深刻なマスク不足に直面する福祉の現場。そんな現場を支援するプロジェクト「おすそわけしマスク」が始まりました。
■福祉現場に届け!「おすそわけしマスク」
東京・大田区にある障害者福祉施設に届いた大きな荷物。中には大量のマスクが入っていました。箱には「おすそわけしマスク」の文字が。
実はこのマスク、無料で「おすそわけ」されたもの。「おすそわけしマスク」は、5月から始まった、福祉の現場へマスクを寄付するプロジェクトです。
プロジェクトのホームページから、1箱55枚入りのマスクを購入すると、そのうち5枚のマスクが自動的に福祉現場に「おすそわけ」される仕組み。
マスクを受け取った、障害者およそ80人が通う大田区の大田福祉作業所。
小池毅彦事業所長は「今のコロナの状況ですと、一定の距離を離さなくちゃいけないのですが、やっぱり支援のところでは近づかないといけない部分は沢山、日々ありますので(マスクは)必須のものです」と話します。
しかし今、福祉の現場では、深刻なマスク不足が続いているのです。
小池事業所長「注文してもなかなか届かなかったり、またはもう売り切れっていう状態で。在庫が切れそうな状況でした」
■700か所以上の施設へ、およそ30万枚を寄付
そんな中届けられた「おすそわけしマスク」。この日届いたマスクは500枚。小池事業所長は「気持ちがとてもありがたい。元気と勇気をもらえた」と話します。
「おすそわけしマスク」は、これまでに700か所以上の施設へ、およそ30万枚を寄付。
プロジェクト主催者の小国士朗さんは「買う人ももらう人も、お互いがお互いのことをマスクを通じて思い合う、気持ちを分け合う感じっていうのがもっと広がっていったらすごくいいんじゃないかなと思います」と話します。
現在は、50枚すべてを寄付できる「全部おすそわけしマスク」も販売していて、全国の福祉施設から、寄付の要請を受け付けています。
2020年6月11日放送 news every.より