都営バスで小学生が約30分間置き去りに 乗務員が点検怠る
都営バスの車内で9歳の小学生の女の子がおよそ30分間、置き去りになっていたことがわかりました。父親が携帯の位置情報を調べたところ、女の子の居場所がわかったということです。
東京都交通局によりますと、今月1日の夕方、「上野松坂屋前」発の都営バスが終点の「南千住車庫前」停留所に到着しましたが、通常、終点の停留所と車庫において、乗客の有無や忘れ物を確認する車内点検の実施がルールとされているところ、乗務員が点検を怠ったということです。
乗務員は勤続33年の60歳で、点検を怠った理由について、「トイレに行きたかった」として車内点検をせず、その結果、バス中央の扉の後ろの1人掛けの座席に眠っている9歳の小学生の女の子がいることに気がつきませんでした。
帰りが遅いことを心配した父親が、女の子の携帯の位置情報を調べたところ、車庫にいることがわかり、営業所に問い合わせ、職員らは車内で眠っている女の子を発見したということです。
女の子は、およそ30分間置き去りにされていましたが、ケガや体調不良はありませんでした。
都交通局は、すべての営業所に車内点検実施の徹底を呼びかけ、再発防止に努めるとしています。
都営バスでの乗客の置き去りは年間5件ほど発生しているということです。