「早い者勝ち」GoToイートとは?
新型コロナウイルスの新たな感染者数のゆるやかな減少傾向が続く中、気になっている人も多いのが「GoToキャンペーンはどうなるのか?」ということ。今回はGoToトラベル・GoToイートキャンペーンについて解説します。
■GoToトラベル、東京は9月末~10月開始?
「GoToトラベル」は、東京都はずっと除外されたままになっていて、いつ追加されるのかが注目されています。取材によると、9月末~10月に開始されるのでは、ということです。 国土交通省の担当者によると「7月にGoToトラベルを始めた際、開始を急いで混乱させた」との思いがあるそうで、今回は丁寧に準備したいということです。
10日と11日に開かれる東京都の会議や、国の分科会で、感染状況が落ち着いたと判断された場合、9月末以降の東京追加という話になるのではということです。
■GoToイート、どんなキャンペーン?
そして、コロナで落ち込んだ飲食業を盛り上げるための「GoToイート」にも動きがありました。まずは、GoToイートが私たちにとってどうお得なのか?その仕組みから解説します。
GoToイートの利用方法は大きく分けて2つあります。
(1)お得なプレミアム付き食事券を買う
(2)オンラインで飲食予約をしてポイントゲット
■「プレミアム付き食事券」とは
プレミアム付き食事券は、各地域の販売窓口などで買えます。例えば1セット1万円の食事券を買うと、1万2500円分の食事券がもらえます。この2500円、25%上乗せ分がお得な部分というわけです。1回あたり2万円分までの食事券が買えるとのことです。
食事券は「500円券」「1000円券」などの束になっていて、買った地域の登録飲食店で使うことができます。ただし、おつりは出ません。基本的には「都道府県単位」で、例えば、千葉県で買った食事券は千葉県で使えます。
■お持ち帰り・デリバリーは対象外
では、この食事券どのような店で使えるのか。
対象になるのはいわゆる「外食」にあたる飲食店で、店内での飲食がメインの店です。 レストランなどが自分たちで行う、テイクアウトやデリバリーには使えます。
対象にならないのは、デリバリーや持ち帰りの専門店、宅配ピザやお弁当屋さん、キッチンカーなど。カラオケ店や接待を伴う飲食店も対象外となっています。
■食事券の販売はいつから?
さらに別の条件もあります。
8日に発表されたのは、「感染症対策」をきちんと行っていること、ということです。
・農水省の抜き打ち調査に協力する
・接触確認アプリ「COCOA」の利用を促す
・店内にカラオケ設備があっても利用しない
・飲みすぎないように周知する(大声での会話につながるため)
などを求めています。
では、いつから食事券の販売がはじまるのでしょうか。 大阪や埼玉など33の府県では、早ければ9月中旬から順次発行の見通しです。 一方、東京や北海道、沖縄などは、現在準備が進められていて、早くても10月下旬の見通しです。
■基本的には「早い者勝ち」
2つ目のお得な方法「オンラインで飲食予約してポイントゲット」の仕組みについて解説します。
こちらは、「ぐるなび」や「ホットペッパー」「食べログ」といったグルメ系の予約サイトで予約をして対象店で食事をすると、1回につきランチは500円分、ディナーは1000円分のポイントがもらえるというものです。このポイントは次回の食事で使え、同じ店じゃなくても使えます。食事の金額の設定はなく、何回でも使えます。
ただし、予算が決まっています。どちらも全体の予算は767億円です。
食事券で考えると、1人1万円分買うと約3000万人分で、国民全員には届きません。基本的にどちらも「早い者勝ち」になります。食事券については、地域によっては事前に申し込んで抽選になるところもあるといいます。
食事券の販売やポイントの付与はどちらも2021年の1月末まで。使用期限は2021年3月末までのため、あまり買い込んでも使い切れるかどうか分かりません。注意が必要です。
4月の緊急事態宣言で類を見ないほど落ち込んでしまった飲食業界。多少回復してきたとはいえ、7月も2019年と比べて3割減です。まだまだ苦しい状況にある飲食業界の、回復の起爆剤になってほしいです。
(2020年9月8日 16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)