開幕直前──大阪万博の“デマ”真偽は? 「2億円トイレ」「無駄遣いにもほどがある」をファクトチェック リング崩れる?
藤井貴彦キャスター
「ネット上では、様々なデマ情報も多く拡散されているといいます」
小栗泉・日本テレビ解説委員長
「例えば、万博内に設置されているトイレ。ある写真が『2億円かけて作られた』という文字とともにSNS上に投稿され、『無駄遣いにもほどがある』などのコメントが寄せられています。このトイレはどういったものなのか、9日に取材してきました」
「写真(だけ)では分かりにくかったかと思いますが、実際は多くのトイレが設置されている場所の一部分でした。日本ファクトチェックセンターによると、建設・撤去工事一式で1億5000万円ほどで落札されたものだといいます」
藤井キャスター
「広いですね。撤去費用も含まれているんですね」
小栗委員長
「一般的な公衆トイレを作る際の平米単価(延べ床面積1平方メートルあたりの建築費用)は約74万円とされていますが、日本ファクトチェックセンターによると万博のトイレは撤去費込みで約62万円。一般的な公衆トイレよりも安いということです」
藤井キャスター
「(投稿されたような)写真で『2億円のトイレ』『無駄遣いだ』というのは、間違った情報による不正確な印象だということですね」
「トイレについては他にもあります。万博のトイレは“くみ取り式”、つまり水洗トイレではないという情報もSNSで拡散されています」
藤井キャスター
「こういった情報を見たことはありますか?」
板垣李光人さん(俳優・『news zero』水曜パートナー)
「あります。トイレに関する他の書き込みをSNSで見て、本当かなと思って調べたら、結果デマだと分かったことがありました」
小栗委員長
「許可を受けてバリアフリートイレを9日取材したところ、ボタンを押すときちんと水が流れました。万博の広報によると会場には46か所のトイレがあり、その全てが水洗トイレだということです。そのため、“くみ取り式”という情報は誤りということになります」