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2020年10月2日 15:30

“あざと生きる” 覚悟を問われた少年の夢

“あざと生きる” 覚悟を問われた少年の夢
(c)NNN

“あざと生きる”

そう決めた少年は、いま医師を目指しています。

友達「ここ赤くなってるよ」

岩川雅治くん「いいの」

友達「頬っぺたも赤くなってるよ」

雅治くん「ここもだよ、ここも」

岩川雅治くん。生まれつき、皮膚の下の腫瘍が“あざ”として見える「スタージウェーバー症候群」という難病です。

生後4か月のころから始めたレーザー治療。それでも、あざを完全になくすことはできませんでした。

母・智恵さん「はい、おいで。終わったって」

遺伝や感染はしません。でも5万人から10万人に1人という珍しい病。

母・智恵さん「ベビーカーに乗せて(買い物に)行くんですけど、見知らぬ老夫婦が『顔にやけどをさせるのは母親としては失格だ』と。その場から消え去りたいという思いが強くなった」

ファンデーションを塗って隠したこともあります。しかし父・耕治さんは…

父・耕治さん「心が折れない芯の強さをもった人間に育ててあげることがこの子には必要だなと思っていた」

そして尋ねました。

“一生、あざを隠し続けるのか”

雅治くん「(Q:ファンデーションは付けないの?)付けませんよ。もう6年だし」

雅治くんはあざと生きることを決めました。

14歳になった雅治くん。この日、将来への決意を漢字で表しました。

雅治くん「“道”。決して現実から逃げず、自分が決めた道を一歩ずつ進んでいきます」

雅治くん「医者になりたいなという夢があって。(病気を)今後の人生に生かせるのが何かと思って、辛いと思っている部分を軽くしてあげたほうが、自分が病気で良かったと思える。周りの人も理解をしっかりしてくれて普通に接することが出来ている」

勉強はあまり好きじゃないけど、夢に向かって頑張っています。

雅治くん「親にも恵まれたなと思っていて、ここまで熱心にやってくれる親って他にいないんじゃないかっていうくらい病気について正面から向き合ってくれたので、自分にとって幸せなんじゃないかと思っています」

※山形放送で制作したものをリメイク。2020年2月放送、NNNドキュメント50周年特番「あなたは、いま幸せですか?」より。

【the SOCIAL×NNNドキュメントより】