和歌山のパンダ、6月末に中国へ 上野の双子パンダは来年2月が期限…ファンはすでに“悲しみ”
中国への返還が発表された和歌山県のジャイアントパンダ。別れを惜しむファンが集まりました。上野動物園の双子パンダの返還も来年の2月に期限が迫る中、日本からパンダがいなくなる可能性も出ています。
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和歌山県といえば…。
記者
「ゆっくりとまずはご飯でしょうか」
なんといっても、パンダ。
ただ、和歌山県白浜町のアドベンチャーワールドでは4頭のパンダを飼育していますが、6月末ごろ、すべてを中国に返還すると発表しました。
来場者の中には、涙をぬぐいながらパンダを見つめる女性も。
「帰らないでほしい。ここで生まれたんですよ。中国の広い山でひとりぼっちはかわいそうすぎる」
新たなパンダが来る予定はまだないといいますが、施設側は、中国側との協議を続けていくということです。
アドベンチャーワールド 今津孝二園長
「この30年で培って得た経験なり知識がありますので、継続できるように強く私たちも願っております」
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パンダが姿を消すかもしれない場所は他にも。
記者
「パンダのポストがあって写真を撮る方もいます」
多くの人に愛されてきた、双子のパンダが見られる上野動物園。ある女性は…
記者
「パンダのグッズいっぱいですね、かわいい」
60代
「パンダ見に来る時いろいろ持ってきます」
撮影したパンダの動画も見せてくれました。
60代
「かわいいんですよ、おいしそうに食べるので。タケノコおいしそうに食べていました」
しかし、そのパンダが…。
60代
「日本では会えなくなるので最後に会っておきたい」
双子のパンダ、シャオシャオ(オス・3歳)とレイレイ(メス・3歳)。2頭の中国への返還期限が来年2月に、迫っているのです。
その事実を知り、双子に会いにきているという女性は。
双子パンダファン
「いや…ちょっともう…。上野で生まれてからずっと見守っているので、たくさん思い出ありがとうって感じですね。赤ちゃんの時からいるじゃないですか。生まれた時も双子で感動だったし、2人で授乳する姿も見てきているので、生活の一部みたいな」
双子の親になったような気持ちで、週に3回ほどは動物園へ。心の支えになっているといいます。
約10か月後には、上野でパンダの姿が見られなくなるかもしれない…。そんな思いに駆られてやってきた人は多く…。