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2020年10月20日 22:39

明石のマダコ“足切断”の被害…原因は人災

明石のマダコ“足切断”の被害…原因は人災
(c)NNN

タコの中でも最高級とされる兵庫県の明石ダコが、ある危機に直面しています。ここ数年の不漁に加え、人災とも言えるような被害を受けているといいます。一体、何が起きているのでしょうか。


◆“最高級”明石のマダコ

新鮮だからこその透き通った白さ。弾力を堪能できるお刺身や、卵たっぷりでふわふわ、ソウルフードの「明石焼き」など。味わい方いろいろ、“最高級”と称される兵庫県明石産のマダコ。宴会やおせちなど年末に向け需要はますます増えます。

しかし……

『明石ニューワールド』水谷恭平店長「人が手を加えて減るのが一番惜しいかなと思いますね」

今、この明石のマダコが“人災”に見舞われています。


◆マダコ漁師に“トリプルパンチ”

日本一のマダコの水揚げを誇るその明石の漁港へ。漁から戻ってきた船は一見“大漁”ですが、5年前の2015年には1046トンと1000トンを超えていた漁獲量は、去年、558トンに激減。今年も不漁の傾向が続く上、新型コロナウイルスで飲食店などからの需要が減少し、安値で取引される二重の打撃となっているのです。

そして今、漁師を最も悩ませている3つ目の問題が。本来8本あるはずのマダコの足が1本足りず。別のマダコも、足が6本しかありません。

ただでさえ少ない明石のマダコ。

マダコ漁師・西尾俊哉さん「傷もの。半値以下」

足がないものは半値以下に買い叩かれてしまう“トリプルパンチ”に見舞われているのです。


◆原因は…一般の釣り人が持ち込み残していた

その原因となっているのが、一般の釣り人が持ち込み、海に残していったタコ釣り用の“疑似餌”です。中には改造されたものまであり、このとがった針がタコの足を切断してしまうのです。

6月~8月に明石市内の5つの漁協が回収したその数、1万5968個にもなります。実は、ここにも新型コロナの影響が及んでいたのです。

明石市漁業組合連合会副会長・山本章等さん「ボートを持っている方が、海の上ならコロナ関係ないだろうと。5月・6月に(被害が)増えたのは事実です」

釣りブームの一方、一部の“迷惑釣り客”により広がる明石のタコへの“人災”。漁協は禁漁区域を設定するなど対策に追われています。