能登地震1年...全面再開目指す水族館【キキコミ】
◇ ◇ ◇
櫻井
「石川県七尾市にある『のとじま水族館』からお伝えします」
私の後ろにある巨大水槽、今は営業中よりも暗い状態ですがこの水族館のシンボルでもあるジンベエザメが光の中でゆうゆうと泳いでいるのが分かります。
ここからは、のとじま水族館の飼育員・柳和也さんにお話を伺います。
まず去年7月に一部営業を再開する中、今年の春には全面再開する方針が発表されたということですよね。
のとじま水族館飼育員・柳和也さん(49)
「はい。まだアシカが別の水族館と動物園の方に避難させていただいていますが、春までに戻してイルカアシカショーを復活させたいと思います」
櫻井
「全面再開までに本当に大変なことも多かったかと思いますけれども地震の被害というのは具体的にどのようなことがあったのでしょうか」
柳和也さん(49)
「ここの水槽なんですけれども水槽の水が外に漏れてしまい水位が急激に低下しました」
櫻井
「どのくらいまで?」
柳和也さん(49)
「手を伸ばしたくらいの高さまでです」
ここにいたジンベエザメ2頭を含めておよそ2500匹の生き物たちを失ってしまいました
櫻井
「大変な被害もあったということですけれども、藤井さん」
藤井
「では今後ろで泳いでいるジンベエザメは新しく譲ってもらったんでしょうか?」
柳和也さん(49)
「ここにいる今泳いでいるジンベエザメは9月上旬に漁業者の定置網に入網したジンベエザメです」
水族館に展示できるレベルというのは数年に一度入網するかどうかですのでとても嬉しく思いますし、また復活していく姿を感じてもらえればと思います。
櫻井
「こちらの水族館ジンベエザメのファンも多いということですけれども改めて1年経ちまして今どのような気持ちが強いですか?」
柳和也さん(49)
「そうですね。普段と違う生活をしていたのでとても長く感じた1年でした」
「いまこうして水族館にお客様を迎えられることができるのは、本当にいろいろな方たちの助けのおかげで、ここまでなんとかたどり着けたのだと思います」
「また能登に観光に来てくれることが1番の後押しになると思いますので、また以前のようにたくさんの人たちに来ていただいて楽しんでもらえればと思います」
櫻井
「どうぞ皆さんよろしくお願いします。柳さん遅い時間にありがとうございました」
今お話にもありました能登の観光できる場所は、石川県の観光公式サイトで調べることができます。是非足を運んでいただきたいと思います。
先ほど柳さんもおっしゃっていましたけれど、畜産農家の松田さんも「この1年は長かった」というふうに言っていました。想像を絶するほど大変なことの連続苦労の連続だったかと思う一方で、全国からの支えそして寄付、そういったものが、大きな励まし・支えになっていると感じました。実際こちらの水族館にもたくさんの全国のみなさんからのメッセージが展示されています。
地震だけではなく豪雨にも見舞われ歩みが簡単に踏み出せない状況でも、この1年で前に進んでいる部分があることも実感しました。
これからも能登を忘れず、伝えていきたいと思います。
(1月8日放送『news zero』より)