大規模地震発生...東京の道路どうなる? 車に乗らないで【きっかけ解説】
首都直下地震が起きる可能性は30年以内に70%だといわれていますが大地震が起きた時に必ず徹底してほしいことがあります。
それは「車にのらない」です。
なぜかというと道路に亀裂が入っていたり、建物が崩れていたりしていて、通れない可能性が高いですし、何より都内で大規模な交通規制が行われることになっているんです。
ーーどんな規制が行われるんですか?
第一次交通規制と呼ばれるもので、東京23区内で震度6弱以上の地震が発生した場合、直後から警視庁によって行われます。
まずは、環状七号線から都心方向への進入が禁止されます。
ーーこれだけ広い範囲に、入れなくなってしまうということなのですね?
一般車両は入ることができません。そして、都外に避難しようとしても都内すべての高速道路と自動車専用道路。さらに、一般道も国道4号や国道17号など合わせて6路線の通行が禁止されることが決まっているんです。
ーー主要な道のほとんどが通れなくなるわけですね。これはどうしてでしょうか?
もし都心南部で直下型地震が起きた場合は死者は2万3000人に上り、そのうちの7割が火災で亡くなると想定されています。
そこでこちらの映像。東日本大震災の時の実際の東京の道路状況です。鉄道各社が運行を見合わせたことなどから、一般車両による大渋滞が起きてしまったのですが、こちらの写真見ていただくと渋滞で消防の車が身動きがとれなくなっています。
ーー助けを求めている人の元に緊急車両がだどり着かないですね。
こうならないように、救急車や消防車が通るための緊急自動車専用路として規制するんです。
ただ、規制されていない道はいいのかというと、そういうことではなく、もし私たちが車を走らせてしまうと、せっかく規制しても専用路に向かうための道が渋滞してしまう。そうすると緊急車両が結局目的地につかないという状況になってしまうんですね。
ーー地震が起きた時に、もしすでに車に乗っていたらどうしたらいいんでしょうか?