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連休後の子への対応<前編> こどもが学校に行きたくないと言ったら? 親がとるべき行動とは? 叱るよりこどもの行動の理由に目を向ける

2025年5月11日 8:01

■親御さんへのメッセージ

親御さんには、何よりもお子さんの良き理解者であり、支援者であってほしいと思います。日々の小さな成功体験を子どもと一緒に喜ぶ。その積み重ねがお子さんの自信を育んでいきます。

この世界に完璧な人はいません。大人にとっても、時に誰かに助けを求めることは必要なことです。子育ての長い道のりの中で、親御さんご自身をケアすることも忘れないでください。ご自身の健康は、お子さんへのより良いサポートの土台となります。

そして、お子さんにも完璧を求めるのではなく、親子の小さな成長の瞬間を宝物として大切に集めていってください。子どもの成長は早く、子どもと日々、向き合うこの特別な時間は、いつか形を変えていきます。限られた時間の中で、どうか子育てを楽しんでいただければと思います。

■子どもたちへのメッセージ

自分の感情を大切にしてほしいと思います。うれしい気持ちや楽しい気持ちはもちろん、つらい気持ちや面倒くさいと感じること、イヤだなと思う気持ちも、同じように大切なものです。

そんな気持ちに気づいたとき、「どうして今、こんな気持ちなんだろう?」と少し考えてみてください。そして、信頼できる大人に話してみることも良いことです。

世の中には「いつも元気で明るくいるのが良いことだ」という考え方もありますが、私はそうである必要はないと思います。いろいろな感情を素直に感じることが、自分自身を理解することにつながります。

また、ついつい周りの人と自分を比べて落ち込んでしまうことがあるかもしれませんが、そんなことをする必要はありません。自分だけが人生の中で立ち止まっているような気がしたり、時には逆戻りしているような気がするときもあるかもしれませんが、たまに立ち止まったり後ろ向きになったりしても全く問題ないのです。

大事なことは、自分のペースで、自分が行きたい方向に向かって、自分の足で歩いていくこと。それが一番、大切なことだと思います。

最終更新日:2025年5月11日 10:41