コロナ禍のセラピーにも 今、編み物が人気
この冬も増えるおうち時間。今、癒やしを求める人たちの間では、編み物が人気となっています。
商業施設「GINZASIX」でひときわ目立つオブジェ。よく見てみると、すべて毛糸の編み物です。座ることもできる、巨大な編み物のオブジェです。今、巣ごもり時間を使って編み物をする人が増えているというのです。
手芸材料を販売する専門店では、色とりどりの毛糸が!その数、なんとおよそ6500種類!一番人気は、ふわっふわの毛糸。
オカダヤ町田店・田辺義紀店長「初心者向けの糸なんですね実は。ファータイプですと編み目が見えないので、ちょっと失敗したなと思ってもすごくわからないというか」
感染拡大前と比べ、オンラインでの毛糸の売り上げは、およそ5割アップしたといいます。なぜ、今、編み物が人気なのか聞いてみると。
田辺義紀店長「編み物すると集中するんですね。癒やされるというか、それでスッキリしたというお客様も結構いらっしゃるんですね」
同じ動作を繰り返し、集中することでストレスを忘れ、気分転換に。ニットセラピーと呼ばれていて、コロナ禍でもリラックスしたり、癒やしを求めたりする人たちの間で、人気になっているといいます。孫と一緒に編み物をするため、毛糸を買ったという女性は。
毛糸を購入した客「気持ちが落ち着くっていうか、無心で作れる」
都内のカフェ「ニットカフェ森のこぶた」で女性客が取り出したのは、毛糸で編んだ置物。
編み物の先生「きょうは何か?」
ニットカフェの客「2段目にすくう所がよくわからない」
実はここ、午後2時以降はニットカフェとして、編み物を楽しめるお店になります。手作りケーキや飲み物と編み物の講習料がセットになったコースもあり、感染拡大をきっかけに、初心者などの問い合わせがはいるようになったといいます。
編み物の先生「長いやつ(毛糸)を引っ張ると」
ニットカフェの客「あぁ本当だ」
お客さんは。
ニットカフェの客「リラックスできるとか。そういう時間を持つことが大事だなと思って」
講習会以外にも、ちょっとした時間にカフェのオーナーが教えてくれることも。
ニットカフェ森のこぶた・喜多見理恵代表「30分くらいでできるキットもありますし、こもってる時期にちょっとやってみようかな、というふうに考える方が増えたのかもしれない」
職人が作った手芸道具を販売するお店では、オンラインでの売り上げが感染拡大前と比べて、およそ2倍に。中でも売れ筋なのが、京都の職人が手染めした、編み物専用のバッグ。
Cohanaプロジェクトチーム・河口万里さん「編み物をされる方は細かい道具が多いですので、いろいろな所に差し込めるように」
ポイントは、この輪っか。絡まることが多い毛糸ですが、この輪っかに、編みかけの毛糸、1本を通すことで、毛糸が絡むことなく、スムーズに編めるということです。