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社会
2021年2月23日 17:43

巣ごもりで相談増…「初回無料」お試し注意

巣ごもりで相談増…「初回無料」お試し注意
(c)NNN

“巣ごもり生活”でネット通販が増える中、「初回無料」につられて「定期購入」と知らずに申し込んでしまう…。そんなケースの相談が急増していることを受け、消費者庁は悪質業者への罰則強化の検討に乗り出しました。「無料でお試し」の落とし穴は――。

■“定期購入” 相談は5年前の14倍

有働由美子キャスター
「コロナによる巣ごもりでネット通販の利用などは増えていると思いますが、悪質な『初回無料』には注意が必要です。例えば、ある健康食品の広告で、『通常価格5000円のところ初回無料でお試し』とあったので、1回限りのつもりで注文。ところが後日、2回目の商品が届き、知らぬ間に定期購入の契約になっていて、お金を支払わされた――。こうしたケースが相次ぎ、消費者庁は、法律を改正して違反事業者への罰則を強化する方向で調整しています」

小野高弘・日本テレビ解説委員/国際部デスク
「『定期購入で困ったことになっている』という相談が非常に増えています。消費者庁によると、去年は5万6302件で、4141件だった5年前の14倍になっています」

■スマホ広告「初回500円」で注文

消費者庁によると、例えばこのようなケースがありました。

16歳の女子高校生が、「除毛クリーム初回500円」というスマホの広告を見て注文し、支払いました。すると翌月、また商品と6000円の請求書が届きました。定期コースになっていると気づき、業者に電話したものの混み合っていてつながらず、メールを送っても返信はなく、なかなか解約できなかったというものです。

解約をめぐっては、「いつでも解約できる」と記されていたので定期購入を始めたものの、途中で解約しようとしたら解約料や違約金を請求された、というトラブルもあります。

■条件や解約方法は“小さな文字”
有働
「私も美容クリームを初回は安いので買って、それで終わろうと思ったんですけど、同じように2回目と請求書がきて、『あれ?』と思ってよく見たら、(文字の)フォントが小さくなって載っていました」
小野
「小さな文字というのが手口の一つです。『初回無料です、1人でも多くの人に良さを分かってもらいたいから』などと書かれていて、『初回無料』に目が行くのですが、小さい文字で購入条件や解約方法が書いてあります。悪質なものは一切書いていない場合もあります。それで、気付かずに申し込んでしまいます。巣ごもり生活を通じて、こういった広告を目にする機会が多くなったことで相談が増えたのではないかと、国民生活センターはみています」

■取り消し認める新たな制度も

有働
「悪質な事業者に対して罰則を強化するということですが、どれくらい厳しくなるのでしょうか」
小野
「今までこうした業者に対しては、まずは行政処分が下されていましたが、特定商取引法を改正して、行政処分を経ずに、懲役や罰金といった刑事罰を科せるようにしようとしています。刑事罰の対象となるのは、▽購入を申し込む画面などに定期購入だと記載しない▽うそや紛らわしい表示▽解約を妨害する行為―などがあります。さらに、紛らわしい表示に誘われて申し込みをしてしまった場合の取り消しを認める、新たな制度の導入もしようとしています」

有働
「『無料でお試し』なんて言われると、気軽に乗ってしまう気持ちは私もよく分かるのですが、もしトラブルになってしまった方は、消費生活センターのホットライン『188』(いやや)に相談してみていただければと思います」

(2月22日『news zero』より)