【解説】「ご当地ナンバープレート」さらに増加へ あの名物も続々登場!
■”走る広告塔”地域の魅力をアピール
なぜ「ご当地ナンバープレート」の導入が始まったのでしょうか。国交省は、地域の風景・観光資源を図柄化して、車が各地を移動することによって、“走る広告塔”として地域の魅力を全国にアピールすることを目的としています。
好きなデザインを選べるわけではなく、自分の車を登録した地域や都道府県のナンバープレートしか使えません。例えば、品川ナンバーの人は秋田犬の図柄は使えないということです。
「ご当地ナンバープレート」はなぜ今、増えているのでしょうか。制度自体は2018年から開始され、2022年4月に申請条件が大幅に緩和されました。これまでの申請要件は、複数自治体の場合「登録自動車5万台以上」が必要でしたが、「登録自動車と軽自動車の合計8万5000台以上」で申請できるようになりました。地方自治体では軽自動車の保有割合が高いため、軽自動車を含めることで申請しやすくした形です。
■過去にはラグビーW杯、東京五輪のデザインも登場
東京の場合、軽自動車は黄色い縁取りになります。他にも、全国共通で取得できる図柄も交付されています。全国47都道府県の花をデザインしたナンバープレートは、全国どこの地域でも取得することができます。全国共通デザインの申込件数は“約19万7000件”で、そのうち軽自動車が“約18万件”と圧倒的に多い申し込みがありました。(2022年11月末時点)
全国版では、イベントごとに交付されています。過去には2019年に開催されたラグビーワールドカップ、2021年に開催された東京オリンピック・パラリンピックのデザインが期間限定で登場しました。こちらは軽自動車の黄色い枠がありませんでした。ラグビーデザインの申し込み件数は“約29万2000件”、東京五輪は“約289万4000件”にものぼりました。
3年後の2025年に開催される「大阪・関西万博」を記念したナンバープレートのデザインもすでに発表されています。今年10月から約3年間の期間限定で、全国の希望者に交付されているということです。
(2022年12月9日午後4時半ごろ放送 news every. 「知りたいッ!」より)