専門家“訴訟などのリスク避けたのでは” 新築マンション解体へ…引き渡し直前に
──解体決定のタイミングが引き渡し直前になってしまったのはなぜなのか。
長嶋さんによると、あくまでも推測としたうえで、「最後まで社内で議論があったのではないか」ということです。
最終的に訴訟や裁判になったり、会社の評判が悪くなったりするリスクを避けたいことが解体を決めた理由の1つではないかということです。
さらに積水ハウスのメイン事業は、マンションではなく一戸建てであること、今回のマンションは全18戸と事業としては“小規模”で、考えられる今回の損失額は数十億円から100億円弱とみられることから、不動産大手の積水ハウスにとっては、リスクを考えたときに、解体を選ぶ方が影響が少ないと判断したのではないかということです。