目指すは最高金賞 から揚げ日本一の店は?
日本唐揚協会が日本一のから揚げを決めるとして、毎年行っている「からあげグランプリ」、今年の結果が発表されました。最高金賞に選ばれたのはどんな「から揚げ」なのか。取材しました。
コロナ禍のおうちご飯需要で、から揚げ専門店が続々登場するなど、「から揚げ戦争」まっただ中の今。14日、発表されるのは、味付けや地域などで分けられた11部門の各頂点にたつ最高金賞のお店。ノミネートした175店舗から、どのお店が「からあげグランプリ」の栄冠を勝ち取るのでしょうか!?
発表の4時間前となる14日朝。特別な思いで、仕込みをする男性が。
東日本しょうゆダレ部門 中津からあげ渓戸越銀座店・原口啓さん「東京に来て11年目になるんですけど最高金賞はやっぱりとりたいですね」
「しょうゆダレ部門」の東日本エリアで最高金賞の候補となっている、「中津からあげ渓(けい)」の店主、原口さんです。
原口啓さん「(調理するから揚げの)モデルは、実家がモデルなんですけど」
から揚げの本場として知られる大分県中津市出身の原口さん。実家で営むレストランでもから揚げは人気の一品。
地元のから揚げを東京にも広めたい、と11年前に、から揚げ専門店をオープン。リンゴの甘みを引き出したタレに1日半漬け込むなど、実家の味を再現しています。初ノミネート以来、毎年、最高金賞を狙うものの、受賞はならず。
原口啓さん「悔しいですよね。実家の味を受け継いできてるので、やっぱりこの味で最高金賞とりたいという思いはありますね」
「東日本しょうゆダレ部門」は11部門の中でもノミネート数が43と最も多く、超激戦区。果たして、今年は栄冠をつかみ取ることができるのか?
個性的な味付けを競う「味バラエティ部門」の東日本で、最高金賞の候補となっている、「AkiTaka(アキタカ)」と「カラアゲシェーキーズ」の2店舗。「AkiTaka」の売りは、意外性抜群のから揚げ料理。
東日本味バラエティ部門 AkiTaka・和田高明店長「からあげ鍋です」
大根おろし入りの白だしベースの鍋に、なんと、から揚げをしゃぶしゃぶしていただく料理なんです。柔らかさの中にサクサク感もしっかり残っていて、から揚げの新しい食感が楽しめます。
そして、最高金賞候補のもう1店舗は「カラアゲシェーキーズ」。去年12月。バイキング形式でピザなどを食べられる「シェーキーズ」が店内の一角でから揚げのテイクアウトを始めました。
東日本味バラエティ部門 シェーキーズ営業部・福嶋輝樹スーパーバイザー「コロナ禍で厳しい情勢の中で、シェーキーズのテイクアウト商品を強化しようと」
人気の商品は、キャラメルナッツなど7種類のフレーバーから選べるフライドチキンのような食感のから揚げです。
そして14日、「東日本味バラエティ部門」で最高金賞に選ばれたのは。からあげ鍋が名物の「AkiTaka」でした。「カラアゲシェーキーズ」は話題性のある店に贈られる「ニューウェーブ賞」を受賞しました。
そして、いよいよ、超激戦区「東日本しょうゆダレ部門」の発表が近づきます。「大分・中津から揚げの食文化を守り、実家の味を東京にも広めたい」と、最高金賞を狙い続けておよそ10年になる原口さん。
果たして…。
司会「(東日本しょうゆダレ部門は)中津からあげ渓です」
念願の最高金賞をつかみ取りました!
原口啓さん「全然予想してなかったので、めっちゃうれしいんですけどね」
そして、すぐに電話をかけた先は。
原口啓さん「あ、お母さん、最高金賞とりました」
原口さんの母親「え~とれたの!あらよかったね~」
原口啓さん「やっととれたので、いや本当によかったです」
から揚げ愛は冷めることがなさそうです。