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台風2号 今後発達しながら北上か

2021年4月16日 11:32
台風2号 今後発達しながら北上か

14日(水)にフィリピンの東海上で発生した台風2号は、現在「強い」勢力でカロリン諸島付近にあって、ゆっくり西へと進んでいます。今後はさらに発達しながら徐々に北上する予想で、18日(日)朝には「非常に強い」勢力まで発達する見込みです。

4月に台風と聞くと時期が早く感じられるかもしれませんが、さほど珍しいことではなく、2020年までの70年間で48例あります。また、沖縄に接近した台風は5例、小笠原諸島(伊豆諸島含む)に接近した台風は7例あります。(接近とは、いずれかの気象官署から300キロ以内に入ったもの)

4月に上陸した台風は、1956年の台風3号の1例がありますが、この台風は鹿児島県の大隅半島に上陸後、前線に取り込まれる形ですぐに消滅しました。

気象庁の統計資料から読み解くと、4月の台風は発生数そのものが多くはなく、発生しても日本列島に近づく前に衰えてしまうことが多いようです。

気象庁の予想によると、今回の台風2号は、「非常に強い」勢力まで勢力を強めながら、21日(水)にはフィリピンのルソン島の東の海上に進むとみられています。

22日(木)以降の予想については、まだ不確定ですが、上空の風の流れによっては、小笠原諸島に近づく可能性もあります。ただし、その場合、海水温の低い海の上を進むことになりますので、さらに発達することはないでしょう。

台風の情報は気象庁のホームページでも確認できます。気象庁のホームページは2021年の2月に新しくリニューアルされています。本格的な台風シーズンはまだ先になりますが、各種防災情報のページをあらかじめ確認しておくといいでしょう。