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2021年5月18日 22:06

接種約2週間でワクチン効果? 感染研分析

接種約2週間でワクチン効果? 感染研分析
(c)NNN

新型コロナウイルスのワクチンの接種が進むなか、1回目の接種からおよそ2週間を境に、感染した割合が低くなる傾向があることが、国立感染症研究所の分析でわかりました。今回は、国内で分かってきたワクチンの効果について、詳しく解説します。

■東京感染 5日連続で前週下回る

18日、東京では新たに732人の新型コロナウイルスへの感染が確認されました。前の週を5日連続で下回りました。

17日は419人で、3度目の宣言期間中で最も少ない人数でした。ただ、厚生労働省によりますと、17日時点の全国の重症者は1235人で、過去最多を更新しました。

■大規模接種の予約開始 問題も判明

そんな中、国が行うワクチンの大規模接種の予約が、17日から専用のウェブサイトで始まりました。大阪会場は2万5000人分の枠が、わずか26分ですべて埋まりました。東京会場も18日午前7時の時点で、5万の枠のうち4万4000が予約されていて、約7万人近くが既に予約をしています。

一方で、17日夜、架空の接種券番号で予約ができてしまったり、年齢を65歳未満にしても予約が成立してしまったりする問題が判明しました。18日朝、岸防衛大臣は、システム改修を早急に実施する考えを示しました。

接種は、自治体が主体でやっていることから、接種券の番号も自治体が管理してきました。今回、急きょ国もやることになり、システム連携には時間的にも限界があったというのも一つの理由です。

防衛省は、いたずら目的で架空の番号を予約すると、その分ワクチンが無駄になってしまうことや、高齢者の接種を妨害することになるので、絶対にしないでほしいと呼びかけています。

■大規模接種会場 30の自治体が設置検討

この大規模接種については、東京や大阪以外の自治体も注目していて、河野担当大臣は18日、30の自治体が大規模接種会場の設置を検討していることを明らかにしました。国は、今月中にも開始したいという自治体にノウハウを教えたり、相談に乗ったりするなどして支援をしているといいます。

■ファイザー?モデルナ? 接種場所で違い

様々な場所でワクチンの接種が始まっていますが、ワクチンの種類によって接種間隔に違いがあるので注意が必要です。現在、各自治体で使われているのはファイザーのワクチンで、3週間の間隔が必要です。一方、東京と大阪の大規模接種センターでは、モデルナのワクチンが使われる予定で、こちらは1回目の接種を受けてから4週間の間隔をあけて2回目の接種を行います。尚、モデルナのワクチンは、20日に専門家が承認を了承する見通しです。

■ファイザーワクチン接種後感染「0.03%」

そして、ワクチン接種後の感染状況について、新たな分析結果が明らかになりました。

国立感染症研究所は、ファイザーのワクチンを接種した医療従事者およそ110万人を対象に、接種後の感染状況を分析しました。この110万人には1回接種の人も2回接種の人も入っていて、少なくとも1回は接種した人となりますが、接種後に感染が報告されたのは281人、割合にして0.03%でした。このうち2回接種を終えた後に感染した人は、47人でした。

この数字は、多いのか少ないのか。対象が医療従事者であることから感染対策はしっかりしていると考えることができるものの、感染リスクも高い環境です。そこをどう捉えるか、比較対象がない中で、専門家も判断は難しいとしています。

■接種約2週間で発症割合が減少傾向

では、ワクチンを打ってから、どのくらいで効果が出るのでしょうか。感染が報告された時期でみてみると、1回目の接種から12日前後を境に感染した割合が低くなる傾向がみられたといいます。

詳しく見てみると、1回目の接種から13日たつまでに感染した人は64%、14日から20日後までが15%、21日から27日後までが12%、28日以降が9%。このように、1回目の接種からおよそ2週間を境に、感染した割合が低くなる傾向があります。

■2回接種なら感染でも無症状「40%」

また、無症状が占める割合は、1回目の接種後は20%、2回目の接種後は40%と、2回接種した方が無症状の割合が高くなりました。この点について、感染症・呼吸器疾患が専門の加藤哲朗医師に聞いてみました。

2回目の接種後は、免疫ができることから、感染してもウイルスの増殖が抑えられるため、重症化を減らすという意味では機能していると言います。ただ、このデータからも、ワクチンを打っても無症状なだけで、実は感染している可能性もあると言います。

加藤医師によると、多くの人がワクチンを打つまでは、ワクチンを打った後もマスク、手洗い、ディスタンスは続けないといけないということです。

(2021年5月18日16時ごろ放送 news every.「ナゼナニっ?」より)