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東京パラ ブーケ制作には障がい者らも

2021年9月4日 18:22
東京パラ ブーケ制作には障がい者らも

東京パラリンピックの表彰式でメダリストに贈られたブーケ。制作には障がいがある人も参加しています。

東京都内で作られているのは、東京パラリンピックの表彰式でメダリストに贈られる「ビクトリーブーケ」です。ブーケには、東北復興の思いが込められ、東日本大震災の被災地で育てられた花が使われていて、福島県の「トルコギキョウ」、岩手県の「リンドウ」、そして宮城県からの花は、オリンピックでは「ヒマワリ」でしたが、デザインを変更し、パラリンピックでは「バラ」が使われています。

さらにパラリンピックでは、障がい者の就労支援を行う東京都内の施設で、普段は花束やフラワーアレンジメントの仕事を行う知的障がいや精神障がいなどがある7人がブーケ制作に参加しています。

制作に参加した人は、「障がい者であってもそれを乗り越え、メダルを取っている選手たちにブーケを作ることができ、光栄で励みになる。自分自身も障がいがあるが、それを乗り越え、夢に進んでいきたい」と、一束一束心を込めてブーケを制作しました。

またこの取り組みは、ブーケの制作を担当する、日本花き振興協議会の事務局・坂内伊良さんが、施設に声をかけ実現したもので、坂内さんは「性別、年齢、職種などを問わず、様々な人たちにブーケ制作に参加してもらえ、喜びを感じる。この制作を通じてできた絆を活かし、今後も花き業界、社会のためになることをできたらと思う」と、話しています。