「特定復興再生拠点」住民帰還へ準備宿泊
福島第一原発事故により、福島県葛尾村では帰還困難区域が設けられています。その区域内にある「特定復興再生拠点」で30日から、住民の帰還に向けた準備宿泊が始まりました。
葛尾村では村の北東部にある野行地区が「帰還困難区域」に指定され、住民の避難が続いています。国は、地区の中に「特定復興再生拠点」を設け、これまでに住宅やその周辺の除染などを終えました。
30日から始まった住民の「準備宿泊」の対象は30世帯83人ですが、初日に申請を済ませたのは今のところ1世帯のみです。
葛尾村は、来年春の避難指示解除を目指していて、住民のための宿泊交流施設を整備するなど、帰還に向けた準備を促したい考えです。