上流からより高濃度の有害物質~埼玉県
埼玉県川越市を流れる荒川の支流・麦生川で有害物質ジクロロメタンが環境基準を超える濃度で検出されたことを受け、埼玉県は5日、周辺調査の結果、さらに上流にある支流からより高濃度のジクロロメタンが検出されたと発表しました。
埼玉県は4日、荒川の上流にある麦生川で採取した水から環境基準の34倍のジクロロメタンが検出されたと発表しました。ジクロロメタンは体内に取り込むと中枢神経への麻酔作用や肝機能障害などが生じる可能性がある有害物質です。
5日、県は周辺調査を進めた結果麦生川のさらに上流にある支流の八幡川から、最大で環境基準の330倍にあたる、より高濃度のジクロロメタンが検出されたと発表しました。
川越市は、近くにある排水処理施設が発生源である可能性が高いとみていて、現在、流出防止対策を講じると共に排出源の調査を進めているということです。
埼玉県によりますと下流の荒川から取水している大久保浄水場の取水口では、5日午後現在、ジクロロメタンは検出されておらず、水道水にも影響はないとしています。
埼玉県は引き続き河川の監視と水質の測定を続けると共に、情報収集につとめるとしています。