再審制度見直しの法制審議会の部会 袴田巌さん姉・ひで子さんと東住吉事件・青木恵子さんからヒアリングへ
裁判のやり直し=再審制度の見直しについて議論する法制審議会の部会で、再審で無罪が確定したえん罪事件の被害者である袴田巌さんの姉・ひで子さんと、東住吉事件で無罪が確定した青木恵子さんに、今月末にも、ヒアリングを実施することがわかりました。
再審制度をめぐっては、明確な審理のルールが決められていないことによる審理の長期化などの課題が指摘されており、鈴木法相が3月、法制審議会に、制度の見直しについて諮問していました。
4月の初会合では、再審で無罪が確定したえん罪事件の被害者に、今後の会合でヒアリングをすることが提案されていましたが、その後の関係者への取材で、去年、やり直しの裁判で無罪が確定した袴田巌さんの姉・ひで子さんと、青木恵子さんへのヒアリングが決まったことがわかりました。
青木さんは、30年前、大阪市東住吉区の住宅で起きた火事で、自宅に放火し長女を殺害したとして無期懲役の判決が確定したあと、2016年、やり直しの裁判で無罪が確定していました。
ヒアリングは、今月末にも行われる2回目の部会で実施される予定です。