土砂流入で一時孤立の黒部峡谷鉄道、復旧完了 乗客・乗員49人は歩いて戻る 富山
富山県の黒部峡谷鉄道は22日、トンネル入り口付近に土砂が流れ込んでいるのが見つかりました。列車1本が進めなくなり、乗客・乗員49人は歩いて戻りました。復旧作業は終わり23日は通常運行の予定です。
黒部峡谷鉄道によりますと、22日午前10時前、出平駅と猫又駅の間のトンネル入り口付近に土砂が流れ込んでいるのを、猫又発宇奈月行きの列車の運転士が見つけて緊急停止しました。大雨の影響で沿線の斜面が崩れたとみられます。
列車はそれ以上進めなくなったため、乗客・乗員49人は徒歩でトンネルを通って出平駅へ下り、列車で正午すぎに宇奈月駅へ戻りました。
出平駅で足止めされた乗客「『土砂崩れがあったので停車します、状況確認しています』ということで待っていた。(一時孤立した乗客は)皆さん落ち着いて歩いていらっしゃった」
乗客にけがをした人や体調不良の人はいないということです。
黒部峡谷鉄道は事故の後は終日運休しました。復旧作業は完了し、23日は始発から通常運行の予定です。