インフル猛威……年末年始の“薬不足”が追い打ち 「薬を長めに出して」はNG 急な発熱があったら?【#みんなのギモン】
菅原解説委員
「こうした状況で今危機が叫ばれているのが、薬不足の問題です。26日、有明ファミリー薬局の薬剤師である小林和正さんに聞きました」
「薬の入荷が追いついていない現状なのに患者が急増しています。年末年始はお休みの薬局も多いので、通常の2倍の在庫が必要であるにもかかわらず、業者さんが追いついていないそうです」
「現在不足している薬はせき止め、たん切り、抗生剤です。そしてインフルエンザの治療薬であるタミフルは既に入荷しづらい状況だそうです。他のインフルエンザ関連の薬も入荷遅れがあるということです」
「インフルエンザの薬は年末年始に関してはなんとか足りる見込みでも、このまま感染者が増え続けたら年明けは危ないかもしれないとのことです」
「同薬局は年末年始も開けるそうですが、薬の最終入荷日は27日で、どのくらい入るかわからないといいます。新年初回は1月6日を予定しているものの、1月中旬まで入ってこない可能性もあるということで、小林さんは困った様子でした」
森アナウンサー
「(今年の年末年始は)『奇跡の9連休』と言われていましたが、こういう数字を見るとドキッとしちゃいますね」
桐谷キャスター
「かかってしまったけれど薬が切れてしまった時はどうしたらいいんですか?」
菅原解説委員
「有明ファミリー薬局では、せき止めは例えば錠剤を希望でも粉薬で対応する可能性があるそうです。ただインフルエンザの治療薬は代用できるものがないので、ほかの薬で症状を緩和させながら治るのを待つしかありません」
「私たち患者側に言えることとしては、年末年始に急な発熱などがあった場合には、深刻な状況でなければ市販薬をのんで自宅で様子を見るのもありです」
「ただ家族など周囲でインフルエンザや新型コロナウイルスに感染している方がいる場合には医療機関の受診を検討してほしいということでした」