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愛子さま能登へ「心を寄せ続け…」初の被災地ご訪問 待ち望んだ人々の声【バンキシャ!】

2025年5月19日 9:22
愛子さま能登へ「心を寄せ続け…」初の被災地ご訪問 待ち望んだ人々の声【バンキシャ!】

天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが18日、能登半島地震の復興状況を視察するため、石川県に到着されました。初めての被災地ご訪問です。これまで上皇ご夫妻、天皇皇后両陛下の被災地に寄り添う姿に触れてこられた、愛子さまの思いとは。【バンキシャ!】


18日午前11時すぎ。石川県・金沢駅前では…

バンキシャ!
「手荷物検査と金属探知機の検査が行われています」

「沿道にはすでに大勢の方が、ずらーっと並んでいます」

沿道の人々が待っていたのは、天皇皇后両陛下の長女・愛子さま。

隣の白山市からやってきたこちらの親子。

バンキシャ!
「写真を撮ろうとしている?」


「はい」

子ども
「まだ~?」


「本当にもうすぐだよ。ほらなんか警察が。もうすぐじゃないの本当に」

そこへ、愛子さまがご到着。

「愛子さま」

歓声に笑顔で手を振って応えられる。これが初めての被災地ご訪問。愛子さまを乗せた車両が、あの親子の前にも。

バンキシャ!
「見えた?」


「見えたね」

そのお姿は果たして撮れたのか。

「うわ~!」

バンキシャ!
「残念」


「残念でした」

直前でスマホが動いてしまい、撮影は失敗。

この後、石川県の復興状況について、説明を受けられた愛子さま。

「愛子さまー」

集まった人々の声に振り返り、手を振られていた。



17日、バンキシャ!は、石川県志賀町へ。

バンキシャ!
「地震の影響でしょうか、崖が崩れてしまっています」

今も残る爪痕。修繕されていない家屋も。2024年1月、最大震度7を観測した志賀町。今も357戸の仮設住宅で被災者が生活を余儀なくされている。

この志賀町を愛子さまが訪問される。

17日、行われていたのは、能登の復興を応援するイベント。

イベントに来ていた人
「愛子さまが発信してくれれば、全国の方に現状を知ってもらえる」

「皇族の方が来てくださって、忘れられてないんだなって感じがする。ありがたい」

被災地で聞かれた、愛子さまご訪問を待ち望む声。

愛子さま自身も被災地への強い思いを口にされていた。成年皇族となり、初めて臨まれた記者会見では…

愛子さま
「国内外の関心事につきましては、近年自然災害が増え、また、その規模も徐々に大きくなってきていることを心配しています。そのような中で、ボランティアとして被災地で活躍されている方々の様子をテレビなどの報道で目にしまして、自分の住んでいる街であるとかないとかに関係なく、人の役に立とうと懸命に活動されている姿に非常に感銘を受けました」

そのボランティアについて、愛子さまから直接、思いを聞いた人に話を聞くことができた。

元プロテニスプレーヤーの佐藤直子さん。愛子さまとはテニスを通じて交流があるという。

震災から2か月後の2024年3月。石川県でボランティアに参加した時のことを愛子さまに伝えると…

愛子さまとテニスで交流 佐藤直子さん
「七尾市のほうに行ってまいりましたという話をして、愛子さまが『いかがでしたか』と聞いてくださって」

「家が潰れてしまっていて、そこは(道路を)迂回しなくてはいけないような状況でしたと話した。『それは本当に大変なことですね』と」

実は2024年9月に被災地を訪問される予定だった愛子さま。しかし、能登地方を記録的な大雨が襲い訪問は取りやめとなった。

佐藤さん
「(愛子さまは)追いうちをかけるような豪雨被害の状況にも『胸が痛みます』とおっしゃったんです。『またいつかチャンスがあれば』とおっしゃっていた」

被災地を訪問する機会を望まれていた愛子さま。こうした思いは、大学卒業後に選ばれた進路にも表れていた。

愛子さま
「社会人としての一歩を踏み出したのだと、身の引き締まる思いがいたしました」

選ばれたのは、災害救護をはじめ、苦しむ人を救うために幅広い分野で活動を行う日本赤十字社の嘱託職員。

「皇室は国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にしながら務めを果たすということが基本であり、最も大切にすべき精神であると私は認識しております。『国民と苦楽を共にする』ということのひとつには、皇室のみなさまのご活動を拝見しておりますと、『被災地に心を寄せ続ける』ということであるように思われます」

こうした思いは上皇ご夫妻、天皇皇后両陛下から引き継がれてきたもの。

上皇ご夫妻は被災地を訪問した際、膝をついて被災者に寄り添われた。

そして、天皇皇后両陛下も。

愛子さまは、その様子にずっと触れてこられた。



石川県七尾市。愛子さまの訪問を心待ちにする人がいる。

お客さん
「愛子さま、こっちに来るのか?」

理容店を経営 大畠 広子さん
「はい、目の前にいらっしゃる」

理容店を経営していた大畠さん。地震で店は全壊してしまったという。

バンキシャ!
「これは理容店の」

大畠さん
「サインポール、がたんて落ちちゃって」

親子二代で続けてきた店。全壊した店からなんとかハサミを取り出し、2025年になってようやく仮設の店舗で営業を再開した。

「頑張るしかないですよね、頑張っているし」

愛子さまが訪問されるのは店のすぐ近く。

「すぐ目の前にいらっしゃるんですもんね」

「みなさん復興に向けて頑張っているし、『頑張っています』って言えばいいのかな…」

そして、2時間ほど前。

愛子さまのお姿は、七尾市にある集会所に。膝を曲げ、視線を合わせ、いまも仮設住宅で暮らす被災者と会話された。

愛子さま
「お体を大切に」

大畠さんは、愛子さまを一目見ようとそのときを待つ。そこへ、愛子さまを乗せた車が到着。歓声が上がった。

大畠さん
「あー、うれしいね。自然と涙が出てきて」

「元気をもらいました。被災地にいて、これからも頑張ろうって思ったし、勇気が持てました」

*5月18日放送「真相報道バンキシャ!」より

最終更新日:2025年5月19日 9:22
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