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謎多きネコの世界──三毛猫「オレンジ色」を生む遺伝子を特定 マタタビ、ゴロゴロ音は【#みんなのギモン】

2025年5月17日 12:39
謎多きネコの世界──三毛猫「オレンジ色」を生む遺伝子を特定 マタタビ、ゴロゴロ音は【#みんなのギモン】
幸運を運ぶとして人気の三毛猫ですが、なぜ3色になるのか詳しいことは解明されていませんでした。このたび、「謎を放置できない」と研究してきたネコ好きの教授らが、要因となる遺伝子を突き止めました。

そこで今回の#みんなのギモンでは、「長年の謎 三毛猫なぜ3色?」をテーマに解説します。

■日本古来、縁起の良い「三毛猫」

忽滑谷こころアナウンサー
「なぜ三毛猫は三色なのか。これまで詳しいことは謎のままでしたが、このたび解明されました。研究されたのはネコですが、人体にも役立つということです」

鈴江奈々アナウンサー
「野良だったんですけど、三毛猫を飼っていました。長年過ごしてきましたが、なぜ3色かというギモンは持たなかったです」

忽滑谷アナウンサー
「三毛猫とはその名の通り、三色の毛を持つネコで、一般的に色は白と黒と茶色。茶色はまれにオレンジ色とも表現されます。アニコム損保調べでは日本古来のものとされていて、海外では『MIKE(ミケ)』と言われることもあるそうです」

「古くから縁起が良い、幸運を運ぶネコとして人気ですが、なぜ3色になるのかわかっていませんでした。遺伝子のシステムに色々謎がありました」

■三毛猫の毛の色を決める遺伝子

忽滑谷アナウンサー
「16日に発表された研究結果です。九州大学などの研究チームが世界で初めて、三毛猫の毛の色を決める遺伝子を突き止めました。それが『ARHGAP36』です」

「本来は黒い毛にする遺伝子で、この一部が欠けると黒になる働きが抑えられてオレンジ色の毛になります。欠けていなかったらそのまま黒い毛になります」

「白は別の要因で、メカニズムは既にわかっているということです。今回注目されたのは、なぜオレンジになるのかという部分です。三毛猫になる重要な要素が、メスの染色体です。三毛猫はほとんどがメスだとご存じですか?」

鈴江アナウンサー
「確かに(飼っていたのは)メスでした」

忽滑谷アナウンサー
「9割以上がメスです。どうしてメスなのか。欠けている遺伝子と欠けていない遺伝子を2つ同時に持つことができるのは基本的にメスだけだからです。オスだと、どちらか片方しか持てないため3色にはならないということです」

森圭介アナウンサー
「面白いですね。そういうことで決まっていたんですね」

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■研究主導の教授「長年の夢を実現」
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