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「一睡もできない」家族全員が感染も…感染性胃腸炎の患者数“過去10年で最多” 有効な対策は?

2025年3月7日 20:57
「一睡もできない」家族全員が感染も…感染性胃腸炎の患者数“過去10年で最多” 有効な対策は?

感染性胃腸炎の患者数が過去10年の同じ時期で最も多くなっています。中には家族全員が感染したという人もいます。感染を防ぐための対策とは。

   ◇

今、各地の医療機関で。

医師
「ノロがしっかり出ていたのでノロでした」

母親
「ノロ! やばーい」

相次いでいる、“ノロウイルス診断”。

医師
「(ウイルス性の胃腸炎は)1日に10人~20人くらい」

娘(1歳8か月)が感染
「保育園ではやっているので覚悟はしてたんですけど、ついに来ちゃったかと」

神奈川・川崎市のクリニックでも…

多摩ファミリークリニック 高木医師
「(1日)多くて10名を超える方。少なくても5名前後は感染性胃腸炎の診断。2月の半ば頃から感染性胃腸炎が増えてきた」

ノロウイルスなどが原因の“感染性胃腸炎”。先月半ばの全国の患者数は約3万2000人。同じ時期で比べると、過去10年で最多となっています。

街で聞いても…

2週間前に家族全員感染
「全員なりました家族で。この子がなって、私がなって、パパがなってという感じ」

2週間前に感染(40代)
「とりあえず吐き気・嘔吐(おうと)。一睡もできなかった。こんなに苦しいものなんだなと(思いました)。周りでも仕事休んでいる子とかいたので、はやっているのは知っていた」

   ◇

なぜ、急増しているのでしょうか。

感染制御学が専門 東邦大学・小林寅喆教授
「年末年始にかけて基本的に気温がそんなに下がらなかった。寒い時期が少なかった。そのあと急激に寒い時期がずっと続くようになってウイルスが活性化して、ノロウイルス感染症が拡大している」

気温の低下によるウイルスの活性化。そして、寒暖差による体への負担が、感染拡大につながっているといいます。

全国の最新の感染状況を見てみると、全ての都道府県で前の週よりも増加していて、特に西日本と関東で人数が多い傾向があります。このエリアで発生しているのが、保育園や介護施設・飲食店などでの集団感染。

感染制御学が専門 東邦大学・小林寅喆教授
「集団生活を行っている場所でウイルスをもらってきて、家の中に持ち込んで発症、全体的に感染が広がっていく。このウイルスは嘔吐物とか下痢とか、出ていく時は非常に(ウイルスが)多い量。入る時は(ウイルスの量が)少なくても感染が起きる。非常に感染力が強いウイルス」

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