佳子さま、ブラジル開拓移民の慰霊碑に献花 皇室と移民つなぐ“思い”
初めてブラジル訪問をされている秋篠宮家の佳子さま。上皇さまや天皇陛下も訪れた移民たちの「慰霊碑」に、花をささげられました。
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28時間以上の長旅を経て、ブラジル・サンパウロに到着された秋篠宮家の二女、佳子さま。笑顔で花束を受け取られました。
佳子さまにとって初めてとなる、ブラジル訪問。今年は、日本とブラジルの外交関係樹立130周年の節目にあたるため、2週間の日程で公式訪問が行われています。
外務省が日本文化の発信拠点として設立した「ジャパン・ハウス」では、リサイクル素材でできたサッカーボールを手に持ちながら説明を受けられていました。
佳子さま
「サッカーボール。組み合わせでできているんですね」
帰り際には見送るスタッフに、ポルトガル語で“ありがとう”と言いながら、笑顔で握手を交わされました。
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現地で亡くなった開拓移住者をいたむ「開拓先没者慰霊碑」では、花をささげ、深く頭を下げられました。
「こちらで苦労した人たちが…困難だったのでしょう」と話されていたということです。
外務省によると、ブラジルに住む日系人は約270万人。日系人のために作られたこの慰霊碑には、上皇さまや天皇陛下も過去に訪問されていました。
皇室は、海外に移住した日本人やその子孫の日系人に心を寄せ、長く交流を続けてこられています。
最初の移民は1908年。コーヒー農園で働く契約移民として、ブラジルに渡っていきましたが、待っていたのは、奴隷同然の過酷な労働。マラリアなどの風土病もありました。
そうした中、1967年ブラジルを訪問された、上皇ご夫妻。移民の開拓村を訪れ、日本人移民らと交流されました。
その11年後の1978年、上皇ご夫妻が再びブラジルを訪問された際は、競技場で大きな式典が開かれ、大熱狂。集まった日系人は9万人といわれています。
「移住者の皆さんのこれまで重ねてきた体験は、私どもの想像を超えるものであり、これらの人々の労をしのびたいと思います」
また、2008年に天皇陛下が訪問された際は、感極まったようすで握手をする、日系ブラジル人の女性の姿がありました。
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訪問を重ね、深いつながりを持ち続けている、皇室とブラジル。
佳子さまも、今回のブラジル訪問に先立ち、移民の歴史などを学ばれてきました。今年4月には海外移住の博物館「海外移住と文化の交流センター」(兵庫・神戸市)を訪問。
ご進講を行った国立民族学博物館 中牧弘允名誉教授
「熱心にメモをとられて時々質問をされて、よく聞いていただいたと思いますし、ポイントを突いた質問もたくさん出ました」
6日、佳子さまは両国友好の象徴となっている日本館で、サクラの記念植樹に臨まれました。池で飼われているニシキゴイに餌をやられる場面も。
今回の訪問でブラジルの8都市を回り、17日に帰国される予定です。




