山火事続く…発生から約34時間 岩手・大船渡市のようすは
岩手県大船渡市の山火事で被害が拡大しています。これまでに住宅など84棟が被害に遭い、男性1人の遺体が見つかりました。発生から34時間がたちましたが鎮火の見通しはたたず、市は、火の手が市街地の方向へ向かっているとして注意を呼びかけています。現場の大船渡市から中継です。
今も延焼が続いている現場の対岸にある高台にきています。後ろには点々と赤い光が見えます。山肌に炎が連なり時折、風に吹かれながらも燃え続けているのが確認できます。
かなり離れた場所からお伝えしているので、煙やにおいなどは感じませんが、あたりが暗いので延焼が続いているようすがよりはっきりとわかります。
――避難所を取材して、住民のみなさんからどんな声がきかれますか?
27日夜、避難所を取材したんですが、中には避難するのは27日で3回目だという方もいらっしゃいました。この方は避難指示の範囲が広がったことで、最初に避難した場所にいられなくなってしまったと疲労したようすで話していました。
また別の方は、今は自宅周辺に被害はないが、いつどうなるかわからないという不安の声をあらわにしていました。
市によりますと、27日午後10時現在で、7か所に877人の方が避難されているということです。