38年前の福井女子中学生殺人事件 再審が決まった前川さんが思い語る 名古屋・熱田区
裁判のやり直しが確定した、38年前に福井市で起きた女子中学生殺人事件で、殺人の罪で服役した男性が、7日、名古屋市内で開かれた集会で再審開始への思いを語りました。
この事件は、38年前の1986年に、福井市の市営団地で当時15歳の女子中学生が殺害されたもので、殺人の罪で服役した前川彰司さん(59)が、無実を訴えて裁判のやり直しを求めていました。
今年10月、名古屋高裁金沢支部が、2度目の再審開始を認める決定をし、これに、名古屋高等検察庁が異議申し立てをしなかったため、やり直し裁判が行われることが確定しました。
7日、名古屋市熱田区で開かれた「再審・えん罪事件全国連絡会」の総会で、前川さんが登壇し、再審開始への思いを語りました。
(前川彰司さん)
「この度、福井事件は開かずの扉が開き無罪に向けて大きく前進できました」
「このことは袴田事件、無罪判決の流れの中で吹いている再審・えん罪事件救済の世論を少なからず広く大きな物へと後押ししてきたかと思っております」
裁判のやりなおしに向けて、裁判所と弁護団、検察による1回目の3者協議が、12月11日に名古屋高裁金沢支部で行われる予定です。