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2022年2月25日 15:16

雨の日も雪の日も~もりおか朝市日記~

雨の日も雪の日も~もりおか朝市日記~

コロナ禍で苦境に立たされていた盛岡神子田朝市。地元テレビ局の女性キャスターが、その様子を1年10ヶ月にわたり、自分のカメラで追い続けました。コロナにも負けず頑張る小さな市場の人情溢れる物語です。

朝5時から盛岡の朝市は大盛況!ここは、作り手と買い手が、笑顔でつながる場所。

矢野智美テレビ岩手アナウンサー「何屋さんですか?」

出店者「はい、うちはホットサンド屋さんです」

矢野「何屋さんですか?」

出店者「揚げパン屋さんです」

矢野「何屋さんですか?」

出店者「おいしいおいしいトマト屋」

昔ながらの人情が残る、盛岡市の神子田朝市。

出店料1日600円!野菜、手作りの惣菜、海の幸…自慢のものを持ち寄り、朝市に向かいます。

出店者「ちょうど1万」

矢野「朝早くから来たかいがありましたね」

出店者「このくらい売らなきゃだめだ」

出店者「けさなんか氷点下10度近くまで冷えているんですけど、寒くても雪が降ってもお客さんがきてくれるっていうのは、うちらの励みにもなりますし」

朝5時だというのに大変な人出。奪われたはずの日常は、新たな力となっていました。
2年前…朝市は、閑古鳥が鳴いていました。組合長に就任した吉田晃さん。

吉田組合長「一番タイミングの悪い時期になったんです」

ゴールデンウィークに朝市を開くか、休むか、頭を悩ませていました。

吉田組合長「皆さんの協力が得られるのであれば、営業したいと思います!その代わり厳戒態勢で。必ず場内に入った人はマスク着用です。お客さんも含めて」

第一波が猛威をふるう中、吉田さんは営業する決断をしました。

吉田組合長「朝市の力みせようかな。本気かけようかな。それででたらしょうがない。責任とってやめるしかない。ハハハ…」

悩みは他にもあります。

吉田組合長「もう高齢化になってきているので、売っているおばあちゃんおじいちゃんが、5年後10年後、90超えたり、下手すると100歳近い。どうなるんだという」

そんな時、仕事が激減した人が、朝市に新たな糧を求め、やってき始めました。

出店者「きょう初めてです」

矢野「どういったものを提供されているんですか?」

出店者「ホットサンドです」

岩手の南部鉄器で!パリっと仕上げます。

矢野「本業はどういったお仕事だったんですか?」

出店者「運転代行です」

矢野「結構飲み会が減ったりすると」

出店者「9割以上減ですね」

浜の人たちも、新たな売り先を朝市に求めていました。

出店者「蒸しガキもあがりましたよ!いかがですか?」

サケやサンマなど三陸を代表する魚の水揚げが極端に減り、苦しんでいたのです。売り上げが減っていた、倉本さん。朝市に出店して活路を見いだしていました。

矢野「行けばもう、ある程度は売れる?」

倉本さん「だって何千人っていうもんね。きょうは2000人か3000人だって」

吉田組合長の熱心な働きかけで、店の数は3倍の120店舗に増えていました。こごえる朝でもぬくもりを求める人たちが、やってきます。

出店者「飲んで温ったまってって」

来店者「少しぐらいおいしくなくても、おいしく感じるのここで飲めば」

人々は、ここに集います。雨の日も雪の日も…。


2022年1月30日放送NNNドキュメント「雨の日も雪の日も~もりおか朝市日記~」(テレビ岩手制作)を再編集しました。