ネットで注文したら…“安すぎるコメ”詐欺被害相次ぐ 実在の店かたる手口も どうやって見抜く?
被害男性(60代)
「向こうはなんとかして振り込ませようと誘導してくる。(振込先が)個人名だったら疑わないといけない」
男性は警察に被害を相談。現在、注意が呼びかけられています。
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安くコメを手に入れたい心理につけこむ“詐欺行為”。
東京都消費生活総合センターに寄せられる相談も、今月に入り増えています。
詐欺が疑われる相談事例としては…
「インターネットでコメを安く販売しているサイトを見つけて30キロ注文、2万2000円振り込んだとたん連絡が来なくなった」という相談者(50代)や、「レストラン用のお米が確保できたので個人に売れます。大口で買っているため安めに渡せます」という“業者”からコメを購入した相談者(40代)も…。
いずれもコメは届いていないといいます。
一方、実在する店をかたるコメの“激安販売詐欺”も増えてきています。
コメの卸売りをする「STORE+328」担当部長 若林由次さん
「あそこ詐欺だよみたいなイメージがつくのが一番嫌」
この食品卸売会社は、インターネット上でコメを販売していますが、2月ごろから覚えのない問い合わせが急増。
実際に届いた問い合わせメール
「先日やりとりして振り込んだお米いつ届きますか?突然今までのアカウント無くなっていますが、アカウント変わるなら連絡してもらえないと心配になります!」
店によると、公式に似せたSNSアカウントが「フォロワー限定でご案内している格安国産米提供できます」とうたい、メールを送らせ、金を振り込ませる手口とみています。
「STORE+328」担当部長 若林由次さん
「当初は当社の方の不備であるとか“受注漏れ”であるとか疑った。近しい(よく似た)アカウントを使われたのがほぼ間違いない。詐欺行為をしているのであれば許せない」
全国で横行する“コメ販売詐欺”。
東京都は、ネットで購入する商品が安すぎる場合や振込口座の名義が個人名だった場合、支払い方法が先払いしか選択肢がない場合は詐欺の可能性が高いと考え、業者が実在するか確認するべきと呼びかけています。