石川・珠洲市などで相次ぐ地震…片付けに追われる 民宿でキャンセルも
19日、震度6弱の地震に襲われた石川県珠洲市では、その後も地震が相次ぎ、観光地への影響が広がっています。珠洲市の民宿では、予約のキャンセルに頭を悩ませているといいます。
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石川県珠洲市では、23日も片付け作業が行われていました。民家の裏の斜面が崩れ、岩が落下して重機が入れないため、業者が手作業で撤去。さらに、土砂崩れが起きた県道では、道路への流入を防ぐため、土のうを積む対策をしていました。
そして、観光地にも影響が広がっています。珠洲市にある、1984年創業の民宿「灯りの宿 まつだ荘」では、地震のあと相次いでいる予約のキャンセルに、頭を悩ませています。
灯りの宿 まつだ荘・松田由美子さん
「ああいうふうに、ガラス戸が入ってないところの食器は、全部落ちちゃったから」
「地震があったのが19日でしょ。きのうで(キャンセルが)一日3件、きょう一日2件、今のところ入ってる」
今後の地震への不安から、22日の時点で15人ほどのお客さんが、キャンセルしたといいます。
松田さんは「仕事があってないような毎日を暮らしてるから。ただでさえ予約少ないのに、これでキャンセルになると、ちょっと痛いかな」と不安をのぞかせました。
金沢地方気象台によると、24日から25日にかけ、能登地方では雨の予報となっています。地盤がゆるんでいる地域では土砂災害の恐れがあるとして、今後、雨に警戒が必要です。