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中国から謎の郵便物…中には大量の“種”

2020年7月31日 19:24

日本の広い範囲に、突然、中国から謎の郵便物が届いています。小包を開いてみると、中には大量の種のようなものが入っていました。誰が何の目的で送ったのでしょうか?そして、この種のようなものは、いったい何なのでしょうか。

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31日、その謎の種が届いたという都内に住む40代の女性は…。

“種”が届いた女性「何だろうっていうのが最初の第一印象」

そもそも、「謎の郵便物」がポストに入っていたのは、3日前のこと。

“種”が届いた女性「小包というか、薄いビニール袋みたいなものが(届いた)。日本の荷物じゃなかったので何が入ってるんだろう、こんなの頼んでないんだけどなって不安になりました」

その小包には、「中国郵政」の文字。何が入っているかと、中身を見たところ…。

“種”が届いた女性「すごいびっくり、何だろうこの種みたいな」

中には、5センチほどの透明な袋に、種のような粒がいくつも入っていたのです。一つ一つは小さく、真っ黒な種のようなもの。

“種”が届いた女性「怪しさ1500%くらい、本当に怪しいの一言ですね」

いま、SNS上でも、この謎の種が届いたという投稿が増えていて、神奈川県や大分県でも。

国民生活センターにもこの数日、「種のようなものが入っていた」などと、東北や九州の広い範囲から問い合わせが来ているといいます。

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-アメリカに届いているという中国からの謎の種。私にも届いた。

実はアメリカでは、地元メディアによると、数週間前からこの謎の種が届いていて、中には茶色のものや白いものも。

そして、小包にはあの「中国郵政」の文字が。全米各地で確認されるなど、50州すべてで「植えないで」などと呼びかけるとともに、詐欺の可能性も指摘されています。

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中国政府もこの事実を把握していて…。

中国外務省・報道官「(中国政府が)中国郵政と確認した結果、これらの郵便物の中国郵政の郵便ラベルは偽造されており、ラベルのレイアウトや項目などにウソが多いことが分かった」

いったい、誰が何の目的で。

送り主のところに書かれた、「tianliguo」という名前や電話番号を調べると、中国・深センにある会社が浮上。電話をしてみると…。

中国・深センにある会社「(Q.会社にtianliguoという人はいる?)その名前の人はいない(Q.(種を)会社から送った?)それは知らない」

「何も知らない」としか答えませんでした。

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では、この謎の種の正体は何なのか。都内の女性から種を借り、野菜などの種を専門に扱う店で見てもらうと…。

野口種苗研究所・小野地悠さん「たぶん野菜の種だと思います。長ネギかタマネギだと思うんですけど」

ネギやタマネギの種に近いといいます。タマネギの種と比べてみると…。色や大きさ、角張りなどが似ているように見えます。

海外から輸入される植物の検疫などを行う植物防疫所は、心当たりの無い種が届いても「袋を開封しない」「植えない」などと、注意を呼びかけていて、相談して欲しいとしています。