【解説】数百キロ離れた地震も危ない? 大都市で注意「長周期地震動」 高層ビルでどうすれば?
5月12日から18日までの期間、国内では震度1以上の地震が34回ありました。このうち震度3以上は3回ありました。
▼12日午後11時54分ごろ、青森や北海道で最大震度3を観測する地震がありました。震源は青森県東方沖、地震の規模を示すマグニチュードは5.2、震源の深さは55キロでした。
▼13日午前10時37分ごろ、福島、茨城、栃木などで震度3を観測する地震がありました。震源は福島県中通りで、マグニチュードは4.6、深さは79キロでした。
▼15日午後10時5分ごろ、北海道浦幌町で震度4を観測する地震がありました。震源は十勝地方中部、マグニチュードは4.7、深さは95キロでした。このうち12日の地震は、国内でおきた久しぶりの震度3以上の地震となりました。その前に、震度3の地震がおきてから約2週間ぶりで、震度3以上の地震が2週間以上なかったのは、2021年1月以来4年ぶりとなります。
■遠く離れた地震で揺れる?「長周期地震動」とは
しばらく大きな地震がなくても、地震への備えは重要です。また“震源から離れているから安心”というわけではありません。地表付近ではあまり揺れていなくても、高層ビルなど、高い階で大きく揺れる「長周期地震動」が発生することがあります。
3月のミャンマーの地震では、約1000キロ離れたタイ・バンコクで建設中のマンションが倒壊する事例がありました。東日本大震災でも、東京の高層ビルは大きく揺れています。当時、東京・汐留の日本テレビ高層階にいた人は、「建物がこのまま倒れると思った」と話しています。