小浜-京都ルート"推し"で決議採択 異例…石川県が米原ルート求め、足並みに乱れも 北陸新幹線建設促進同盟会
北陸新幹線の整備促進を目指す大会は12日、小浜-京都ルートでの全線開業を求める決議を採択しました。一方で、石川県が足並みを乱す動きもみられ、異例の会合となりました。
■杉本達治知事
「小浜-京都ルートでの一日も早い大阪への全線開業に向けて、これからも全力を尽くしていく」
北陸新幹線の沿線10都道府県でつくる建設促進同盟会は12日、東京都内で大会を開きました。
■与党整備委員会 西田昌司委員長
「これからコースがどうのこうのいうのはありえないということをまず確認させてもらいたい」
■杉本達治知事
「沿線の府県こそ一致団結して、この日本の難局を乗り切るための国家プロジェクトの推進のため、全力を挙げていくべき。どうですか、みなさん」
同盟会の会長を務める杉本知事らが小浜-京都ルートでの一日も早い全線開業を強調し、出席者に協力を呼びかけると拍手が起こりました。
しかし、米原ルートを推す動きがある石川県の関係者から反応はなく…。
■リポート 藤原百花記者
「石川県の職員が資料を配っています」
出席者に配られたのは去年の夏、石川県の大会で採択された決議書です。
■石川県 馳浩知事
「京都が抱えている7つの課題をしっかりと一日も早く解決できて、認可・着工に至ることができるように環境整備をお願いしたい。万が一大きな前提が崩れた場合には、10年前に議論があった米原ルートも検討してほしい」
一方、滋賀県の三日月知事は米原ルートについて、きっぱりと否定しました。
■滋賀県 三日月大造知事
「米原ルートに関しては、望んでも求めてもいない。このことは明確に申し上げておきたい」
大会決議の際、石川県の関係者が一部退席。小浜-京都ルートを前提に、京都の理解が得られるよう説明などを行いながら、詳しい駅位置とルートを決定することや、財源を確保することなどを要望していくことで一致しました。
■杉本達治知事
「(馳知事は)県内でいろんな議論があったということの状況を説明いただいたと思っている。あれを前提にしつつも、決議案には賛成いただいたということは完全に賛成していると思っている」
来年度こそ認可・着工のための予算獲得へ。夏の概算要求を前に、沿線自治体が足並みをそろえて要望活動を進めることが大切となっています。