「危機意識が甘かった」上級生からのいじめで元生徒が自殺未遂 福井高専が事実関係を確認
福井高専で4年前、当時1年生だった生徒が上級生からのいじめを理由に自殺未遂に追い込まれていたことがわかりました。
この問題は、去年10月ごろ福井高専の元生徒が、SNS上に「1年生の時に寮の上級生からいじめを受け自殺未遂をした」という趣旨の投稿をしたことをきっかけに、学校が第三者を交えた調査委員会を立ち上げ、事実関係の確認を進めていたものです。
その調査報告書がまとまり、学校は29日、元生徒が主張する上級生からのいじめがあったことを認めました。
元生徒は1年生だった2020年10月ごろ、寮の上級生から、指導と称した過度な叱責などのいじめを受け、自殺未遂に追い込まれたということです。
学校は当時、元生徒にカウンセリングなどを行い、自殺未遂の要因を家庭環境などによるものと結論付けていました。
学校は、今回の調査結果を受けて「危機意識が甘かった」として、上級生と下級生の関係をフラットにするなど再発防止に努めるとしています。