魚は一匹買いでお得に プロが教える上手な"切り方"と"保存方法" 家庭でもできる"ひと手間" イカやタコはもはや高級魚
物価高の影響はスーパーの鮮魚コーナーにも及び、魚の値段が高くなっています。
福井市中央卸売市場での魚介類の平均卸売価格は、2014年と2024年を比較すると、イカやタコそれにアジなどの価格は2倍前後に高騰。イカやタコは高級魚とされるタイよりも高くなっています。
シリーズ「くらしのミカタ」。昔と比べて値上がりしてしまった魚をお得においしく食べる方法を探ります。
■リポート 櫻井幹大記者
「パック詰めされた刺し身の隣には、市場から直送の新鮮な魚たちがずらりと並んでいます」
坂井市のスーパーセンターに設けられているのは、客と店員が直接やりとりして魚介類を購入できる対面販売コーナー。注文に応じて無料で、内臓の処理や三枚おろしなどの加工をしてくれます。
魚は加工されたものよりも、そのまま購入するほうがリーズナブル。この店では、例えば刺し身の状態で売られているタイは100グラム600円前後ですが、そのまま買うと100グラム400円前後で、煮つけなどにもってこいのアラも付いてきます。
家計にとってはお得ですが、消費者からはこんな声も。
■買い物客
「(パックの刺し身は)ちゃんと切れてるので、おいしく食べられる」
■買い物客
「自分でスライスしても、きれいにできない」
そこで、この道20年の鮮魚コーナーのバイヤーに、丸ごと買った魚を家庭でおいしく調理するコツを教えてもらいました。
まずは刺し身。柵(さく)の切り方を少し工夫するだけで、きれいに仕上がるそうです。
■PLANT 鮮魚部バイヤー 深田英二さん
「先だけで切るのではなく、包丁全体を使って引くように切ってください。そうするとご家庭でもきれいに切れます。切り身のサイズは10グラムぐらいを目安に切ると、おいしくいただける」
1人暮らしの男性記者も挑戦してみました。
■リポート 櫻井幹大記者
「包丁を少しだけ斜めにして力を入れて引きますと、きれいな断面の刺し身が出来ました」
少し切り方を気をつけるだけで、立派な刺し身の盛り合わせの完成です。