大規模地震に伴う巨大津波の発生に備えて、気象庁は、福井港に3メートルを超える津波を観測できる巨大津波計を設置し、年度内の運用を目指します。

2024年1月の能登半島地震を受け、気象庁は、巨大津波の監視に向け、全国9つの津波予報区に新たに巨大津波計を整備する予定です。

このうち県内では初めて、坂井市の福井港に、3メートルを超える津波が観測できる巨大津波計が設置されることになりました。

巨大津波計は海中に設置し、津波の圧力から、高さや到達時間を割り出す仕組みで、より精度の高い情報提供が期待されます。

福井港を選定した理由について気象庁は、日本海側で巨大地震が起きた場合、県の想定で、坂井市では10メートルを超える津波が県内の沿岸でも、時間的に早く到達すると予想されるほか、福井港には設置の条件にあった岸壁などが整備されているとしています。

また敦賀にはすでに検潮所があることも理由に 挙げています。

気象庁では今年度中に津波計を設置し、運用を始めたいとしています。