人里出没のクマ警戒 「春季銃猟」被害の未然防止に "保護"から"管理"の対象へ、捕獲目標増加 銃で追い払う、勝山市
クマを銃を使って捕獲する「春季銃猟」が、勝山市内で行われていて、人身被害の未然防止を目指します。
市街地から車で40分ほど離れた山中で、猟友会のメンバーが双眼鏡を使って探していたのはツキノワグマです。
全国的にクマの出没や人身被害が増加する中、環境省は去年4月、クマを「指定管理鳥獣」に指定し、「保護」から「管理」の対象へと変更しました。
これによって、県内でもクマの個体数を調整するための捕獲ができるようになり、年間156頭だった捕獲の上限は、210頭の捕獲目標へと見直されました。奥越地区に限っては、ヒトに対するクマの警戒心を高め、人里への出没を防ぐため、春先の銃を使った捕獲も可能になりました。
■県猟友会勝山支部 上弥吉支部長
「(ここ最近は)春のクマの有害駆除がなかった。今生きているクマは、本当に人間が怖いというのを知らないクマがほとんど。追っ払うと人間って怖いもんやなということを分かってくれれば」
18日(日)は3時間ほどかけてクマの出没を待ちましたが、発見されませんでした。
■勝山市農林課 竹内隆朗係長
「人身被害が一番あってはならない。それが防止できるように、いろんな取り組みをしていきたい」
春季銃猟は5月末まで続けられ、市では来年3月にも再び行うことにしています。