山火事が相次いでいる岩手県の応援要請を受けて、福島県内の消防隊員が現地で消火活動にあたっています。

このところ県内も空気の乾燥する日が続いていて一層の注意が必要です。
日付が変わって間もない真夜中の郡山消防本部では…

■消防隊員
「大規模林野火災に出動します」

郡山消防本部を含め福島県内から113人の消防隊員が動き出しました。
向かう先は、岩手県大船渡市。半島を埋め尽くす白い煙と炎の脅威が迫る大規模な山火事が発生している場所です。
火は住宅などにも燃え広がり1人が遺体で見つかっています。
その岩手県。
2月19日から山火事が相次いでいて「火が消えては別の場所で出火」を繰り返しています。
25日は、陸前高田市でも山火事が発生。通報などから家で燃やしていたごみの火が燃え移ったことで山火事が起きたとみられています。

振り返ると、福島県内でも2年前、消火までに4日を要した山火事が発生。
陸前高田市と同様「庭先でゴミを燃やしていた」ことが原因とされています。他人事ではない山火事。
注意点は他にもあるといいます。

■福島市消防本部 予防課　髙倉則和 課長補佐
「いまの時期の林野火災の発生原因としては火入れ、たき火、タバコの投げ捨てが挙げられる。強風、乾燥の時にはたき火をしないことを心がけてほしい」

福島県内では、27日中通りと浜通りに乾燥注意報が発表されていて、火の取り扱いにはより一層の注意が必要です。

■福島市消防本部髙倉則和 課長補佐
「春先は空気が乾燥し、強風が吹きやすくなっているので火災が発生しやすくなっている」

気象台によりますと、中通りと浜通りでは今後しばらく空気が乾燥する見込みだということです。