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【飯塚事件】検察が裁判所だけに示した「証拠品リスト」を確認 弁護団への開示を勧告しない方針 福岡高裁

2025年2月27日 18:08
【飯塚事件】検察が裁判所だけに示した「証拠品リスト」を確認 弁護団への開示を勧告しない方針 福岡高裁

1992年、福岡県飯塚市の女児2人が殺害された「飯塚事件」の再審、裁判のやり直しをめぐる審理についてです。検察が裁判所だけに提示した「証拠品リスト」について、福岡高裁は27日、弁護団への開示を検察に勧告しない方針を示しました。

再審を申し立てているのは、1992年に飯塚市の女児2人を殺害したとして、死刑が執行された久間三千年(くま・みちとし)元死刑囚の妻です。

現在、福岡高裁で2回目の再審請求をめぐる審理が続いていて、弁護団は検察に、証人の初期供述と事件の証拠品リストの開示を求めています。

福岡高裁は1月、検察に対し、証拠品リストを裁判所だけに提示するよう勧告し、検察は提示に応じました。

弁護団によりますと、福岡高裁は27日の審理で、リストを元に当時の捜査報告書など60通ほどの記録を確認したと説明しました。その上で、弁護側が重視する証拠は見当たらなかったとして、弁護団への開示を検察に勧告しない方針を示したということです。

■德田靖之弁護士
「率直に言うと、きょうの裁判所の対応は、我々からすると全く納得いかないものでした。」

弁護団は今後の方針について検討したいとしています。

最終更新日:2025年2月27日 18:08
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