「世の中で一番信頼」親子の間には会社の金や役職を巡るトラブル 父は首を絞められ殺害され車で運ばれたか 複数台を押収 殺人容疑も視野 北九州市
北九州市の資材置き場に父親の遺体を埋めて遺棄したとして、長男で46歳の会社社長の男が逮捕された事件です。司法解剖の結果、父親は首を絞められ殺害された疑いが強いことが分かりました。
■児玉悠一朗記者
「華山容疑者を乗せた車が小倉北警察署から出てきました。これから身柄が検察庁に送られます。」
22日、死体遺棄の疑いで送検された、土木建築会社の社長、華山龍馬容疑者(46)。
警察によりますと、4月18日、北九州市小倉南区の資材置き場で、同じ会社の創業者で、父親の華山龍一さんの遺体を土の中に埋めて遺棄した疑いで、21日に逮捕されました。
警察の調べに対し、龍馬容疑者は「私はやっていません」と容疑を否認しているということです。
司法解剖の結果が22日に発表され、龍一さんの死因は首を圧迫されたことによる窒息で、4月中旬に死亡したとみられることが分かりました。
龍一さんは4月17日、自宅近くで車に連れ去られ、行方が分からなくなりました。その直後に、首を絞められて殺害され、車で資材置き場まで運ばれたとみられています。
警察はすでに、事件に使われたとみられる車を複数台押収しています。
龍馬容疑者が常連だという飲食店の従業員は、父親の龍一さんが行方不明になったあとも、龍馬容疑者がたびたび店を訪れていたと話します。
■龍馬容疑者が通っていた店の従業員
「普通に店にも来ていました。朝来ることも多いですし、お昼にご飯を食べることもあります。父親がいなくなったので、どこに行ったんだろうというのはあったと思います。泣いている時もありました。」
父親については「世の中で一番信頼している」と、よく話していたといいます。
■従業員
「本当に優しい人なんですよ、虫も殺せないような人なんですよね。自分のことよりも人のことを思う人なので。」
捜査関係者によりますと、警察は、親子の間に会社の金や役職を巡るトラブルがあったことを把握していて、龍馬容疑者が父親を殺害した疑いも視野に捜査を進めています。