「警察・消防がいない島」でまた地震が起きたら 7割の家屋が全半壊した玄界島で大規模訓練 住民自身で避難所を開設【福岡県西方沖地震から20年】
公民館では、住民自身によって、避難所開設の準備が進められていました。
■元木アナウンサー
「こちらでは、地元の住民の手によって簡易トイレの設置が行われています。」
島の中学生も参加し、簡易トイレやベッドを組み立てていきます。
こちらは20年前の地震のとき、福岡市内に仮設された避難所の様子です。床に毛布や布団が広げられただけで、仕切りなどはありませんでした。
ただ、今はベッドはテントで仕切られるなどプライバシーにも配慮された避難所となっています。自分たちの生活は、助け合いながらまずは自分たちで。この避難所を住民の手で立ち上げることが想定されています。
■自治会長・井上公加さん
「(地震が)実際にあったときは、島にいる者だけでしないといけない。この経験がもしものときに役に立つと思います。」
地元の消防団員と自衛隊による救助訓練や、衛星Wi-Fiをドローンで運搬する訓練なども行われました。
あの日から20年。いざというときための備えについて、見つめ直す訓練となりました。