【判明】死因は首の圧迫による窒息の疑い シートに包まれ土に埋められた男性 長男を死体遺棄の疑いで送検 殺人容疑も視野 警察は現場までの移動に使った車を押収

北九州市小倉南区の資材置き場に土木建築会社の役員を務める父親の遺体を埋めたとして、46歳の長男が逮捕された事件で、22日、父親の死因は、首を圧迫したことによる窒息の疑いと分かりました。
この事件は20日午後、北九州市小倉南区市丸の資材置き場で、土木建築会社の役員、華山龍一さん(当時87)の遺体が見つかったものです。遺体は全身を複数のシートで包まれた状態で土の中に埋められていました。
翌日未明、警察は死体遺棄の疑いで、龍一さんの長男で会社の社長を務める華山龍馬容疑者(46)を逮捕し、22日午前、検察庁に身柄を送りました。
警察によりますと、龍馬容疑者は4月18日、龍一さんの遺体を土の中に埋め、遺棄した疑いが持たれています。龍一さんはこの前日から行方不明となり、防犯カメラの捜査で龍一さんを連れ去った不審な車が現場近くに向かったことが確認されていました。
逮捕当時の警察の調べに対し、容疑を否認しています。
一方、2人が役員を務める会社の関係者がFBSの取材に応じ、親子の間には“金銭トラブル”があったと証言しました。「龍馬容疑者が会社の金を使い込んでいた」「その額は、龍一さんによると1億数千万円」と話しています。
警察は、会社の金をめぐるトラブルが事件につながったかどうか調べるとともに、龍馬容疑者が龍一さんを殺害した疑いも視野に捜査を進めています。
また、龍馬容疑者が現場までの移動に使ったとみられる車を、警察が押収していたことも捜査関係者への取材で新たに分かりました。