世界最長!150メートルの鉄道レール 貨物列車で北海道へ出発 長いまま運ぶメリットは?
北九州市の製鉄所が製造した世界最長150メートルの鉄道レールの輸送が18日、始まりました。レールは4日ほどかけて北海道に運ばれ、新幹線の延伸工事で使われます。
北九州市で貨物列車に載せられたのは、日本製鉄の九州製鉄所が製造した世界最長、150メートルの鉄道レールです。
向かうのは、北九州市からおよそ2100キロ離れた北海道の長万部町(おしゃまんべちょう)で、北海道新幹線の新函館北斗駅から札幌駅までの延伸工事に使われます。
レールはこれまで30メートルほどに切断され、船やトレーラーで運ばれていました。北海道での保管場所が整備されたことから、150メートルの長さのまま輸送できるようになりました。
■児玉悠一朗記者
「150メートルもの長いレールを固定しているのは、黄色い部分の1か所のみです。固定されているレールは線路のカーブに沿って曲がり、スムーズに走行できる構造になっています。」
長いまま輸送するメリットは。
■鉄道・運輸機構 軌道課長 大野哲男さん
「今回、150メートルのままで貨物鉄道輸送することによって、現地での溶接作業が不要になるメリットがあります。」
現地での溶接作業が減る上、貨物列車の運転士が乗継ぎながら輸送できるため、物流の人手不足対策にもつながるということです。